フォークランド諸島
なぜ今領有権問題が再燃?
【けさ知っておきたいNEWS】
テレビ朝日グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
フォークランド諸島の
領有権問題が再燃
アルゼンチン政府が、政府の許可を得ずにフォークランド諸島周辺で油田開発を行う企業に制裁を科す法案を国会に提出し、イギリスとの領有権問題が再燃しています。
フォークランド諸島はアルゼンチン沖合い500㎞に位置するイギリス領で、大小780の島からなります。
キングペンギンなど100万羽のペンギンが生息する手つかずの自然が残る諸島で、港町スタンリーにはカラフルな屋根の家が並び約3500人が暮らしています。
アルゼンチンではマルビナス諸島と呼ばれており、両国は長年この地の領有権を争ってきました。
1833年からイギリスが実効支配してきたこの諸島に対し、1982年にアルゼンチンが「1816年にスペインから独立した際に領有権を引き継いだ」と主張して突如侵攻を開始、これに対してイギリスは艦隊を派遣し、世に言うフォークランド紛争が勃発しました。
この紛争は2カ月続き、結果としてイギリスが勝利しましたが、アルゼンチン軍649人、イギリス軍255人、現地住民3人が死亡するという大きな犠牲を出した紛争でした。
巨大油田の利権が対立の火種に
今回の再燃の背景には巨大な油田の存在があります。
諸島から250㎞の海域にある「シーライオン油田」は推定17億バレルという埋蔵量を誇り、日本の石油消費量の1年5カ月分に相当します。
現在はイギリス企業とイスラエル企業が開発を推進しており、アルゼンチンのミレイ大統領はこれを「無断採掘」として刑事告訴しています。
今回の法案は、アルゼンチンの許可なく開発を進める企業への制裁を明文化するものです。
トランプ発言が対立を加速させた
なぜ今このタイミングで問題が再燃したのか?
アルゼンチン政治に詳しいアジア経済研究所の菊池啓一さんによると、ミレイ大統領は就任当初イギリスとの対話路線をとっていましたが、崇拝するアメリカのトランプ大統領の発言によって姿勢が変わったということです。
先月末、これまでフォークランド問題で中立を保ってきたアメリカがその立場を「再検討している」とトランプ大統領が発言しました。
アメリカのイラン攻撃を支援しなかったイギリスへの圧力とみられるこの発言に勢いを得たミレイ大統領が、領有権主張を強める方向に踏み出したとみられています。
イギリス側は法案に「法的根拠がなく到底容認できない」と強く反発しており、両国の対立は当面続きそうです。
NEWS解説
-「けさ知っておきたいNEWS検定」前のNEWS解説-
□ ミレイ大統領の異名は「アルゼンチンの○○」?
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