「日本人の名字ルーツ&ナゾ追跡」
安藤&今井ほか
【GOOD!いちおし】
テレビ朝日グッド!モーニング「Good!いちおし」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
日本人の名字 ルーツ&ナゾ追跡
| 日本人の名字企画第11弾! 今回も名字に隠された意外なルーツを紐解きます。 解説してくれたのは、名字研究家の森岡浩さん。 |
日本人の名字企画第11弾!
難読名字と身近な名字のルーツ
今回の「GOOD!いちおし」では、日本人の名字に隠された意外なルーツを紐解く企画の第11弾が紹介されました。
まず登場したのは、難読名字クイズ。
漢字を見ると読めそうで読めない名字には、言葉の成り立ちや地域の歴史が深く関わっています。
難読名字「九十九」「傘」「妻鳥」
どう読む?
最初の難読名字は「九十九」。
これは「つくも」と読みます。
数字の99は100のひとつ手前の百は「もも」とも読むため、「次もも」が「つくも」になったといわれています。
ちなみに、漢字の「百」から上の横棒を取ると「白」になることから、「白髪」のことを「つくもがみ」と呼ばれていたそうです。
続いて紹介されたのは「傘」という一文字の名字です。
これはそのまま「かさ」とも読めますが、難読名字としては「からかさ」と読みます。
手持ち傘は、飛鳥時代に中国から伝わったといわれ、中国の「唐」と傘が合わさり、「からかさ」と呼ばれるようになったといいます。
さらに「」と書いて「めんどり」と読む名字も登場しました。
「妻」はメスを指しているので「妻鳥」と書いて「めんどり」と本来は読むのですが、他にも愛媛県にある「妻鳥(めんどり)」という地名が由来とも考えられています。
この地名の「めん」は税金を意味する言葉に関係し、かつてその地名を名乗った武士もいたそうです。
後から漢字を当てる際に、「妻鳥」という字が選ばれたと考えられています。
読み方だけでなく、漢字の当て方にも昔の人の感性が表れています。
日本の名字はおよそ10万種類
番組では、そもそも日本の名字がどれほどあるのかについても紹介されました。
漢字の新字体と旧字体を同じと見るか、同じ「山崎」と書いても(やまざき)と(やまさき)を同じと見るかなど、数え方によって変わりますが、専門家はおよそ10万種類あると考えているそうです。
その中で、今回取り上げるランキング100位以内の名字は、まさに日本を代表するメジャーな名字です。
これまでの企画では70位までの由来が紹介され、今回は71位以降の名字に注目しました。
安藤さんは藤原氏に由来する名字
71位は「安藤」さんです。
「藤」がつく名字の多くは、藤原氏に由来するとされています。
安藤さんも、これまで紹介された伊藤さんや加藤さんと同じく、藤原氏に関係する名字です。
一つの説では、安芸の国、現在の広島県周辺に住んだ藤原氏が「安藤」を名乗ったとされています。
「安芸」の安と「藤原」の藤を組み合わせた形です。
もう一つの説として、古代豪族の安倍氏と藤原氏が婚姻関係を結んだ際、それぞれの字を取って安藤と名乗ったというものもあります。
どちらの説にしても、藤原氏との関係が深い名字だと考えられます。
谷口さんは谷の入り口に住んだ人
72位は「谷口」さんです。
谷口さんは、地形に由来する名字です。
昔は山間の谷底に川が流れ、敵が攻めてきても守りやすいことから、谷間に集落が作られることが多くありました。
その谷の入り口付近に住んだ人が「谷口」と名乗ったと考えられています。
また、谷口には地域による読み方の違いもあります。
関東、特に茨城県や、東海地方の静岡県などでは「谷口」と書いて「やぐち」と読む人もいます。
関東では、地名でも「谷」を「や」と読む習慣があり、その影響が名字にも残っているそうです。
谷がつく名字は、長谷川さん、水谷さん、三谷さんなど多くあります。
その中でも、地形由来として最も多いのが谷口さんだといいます。
大野さんと丸山さんは地形がルーツ
73位は「大野」さんです。
大野は、大きな野原を意味する地形由来の名字です。
特に関東に多く、なかでも埼玉県に多いとされています。
関東平野のように広い野原が広がる土地に住んだ人々が、大野を名乗ったと考えられます。
74位は「丸山」さんです。
丸山は、その名の通り丸い山の近くに住んだ人に由来します。
なだらかで丸みを帯びた山や、小さな丘のような場所が名字のもとになりました。
また、円墳と呼ばれる丸い古墳の近くにも、丸山という地名が多く残っているそうです。
丸山さんは全国にいますが、特に長野県と新潟県に多く、全国の約4分の1がこの地域に集中しているといいます。
安曇野市などでは、丸山さんが非常に多い地域もあるそうです。
今井さんは新しい水場から生まれた名字
75位は「今井」さんです。
「今」は現在という意味ではなく、「新しくできた」という意味を持ちます。
そのため今井とは、新しくできた井戸や水汲み場、用水路などを指す言葉でした。
田んぼを作るには水が欠かせません。
新しく用水路を引いたり、人が住むための水汲み場を作ったりすると、その場所が「今井」と呼ばれ、そこに住んだ人々が名字として名乗ったと考えられます。
同じように、「今川」は新しくできた川、「今田」は新しく開墾した田んぼ、「新井」も新しい井戸や水場に由来します。
今井さんの分布を見ると、香川県から本州を通って山形県まで、一本の道のようにつながっているのが特徴です。
山間部には湧き水が多く、そこに水汲み場を作って暮らした人々が今井を名乗ったと考えられます。
難読名字から身近な名字まで、そこには地形、地域、歴史、暮らしの知恵が詰まっています。
名字を知ることは、日本人の生活の足跡をたどることでもあるのです。
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