郵便ポスト削減? サービス見直し議論
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
郵便ポスト削減?
サービス見直し議論
郵便事業の見直しをめぐり、全国の郵便ポスト削減が議論されています。
日本郵便の郵便事業は2022年度から赤字に転じ、昨年度は322億円の赤字となりました。
メールやSNSの普及、年賀状離れなどによって郵便物の量が減る一方、全国に郵便サービスを維持するためのコストが重くのしかかっています。
現在、全国にある郵便ポストの数はおよそ17万2000基です。
公衆電話が全国で約9万6000台とされているため、それよりもかなり多い数になります。
街中でポストを見かける機会が多いのも納得です。
利用が少ない郵便ポスト
全国に多数
日本郵便が2023年に行った調査によると、1カ月あたりの投函量が30通以下の郵便ポストは、およそ4万4000基にのぼります。
さらに、1カ月あたりの投函量が1通以下というポストも、約6800基あるということです。
投函量が非常に少ないポストは、全体の25%にも及びます。
もちろん、地域の人にとっては大切なインフラですが、利用実態を見ると、維持のあり方を見直す必要が出てきていることも分かります。
郵便物の数は、ピークだった2001年度から大きく減少し、昨年度には半分ほどになっています。
なお、この数字には「ゆうパック」などは含まれていません。
荷物配送であるゆうパックは増加傾向にありますが、手紙やはがきなどの郵便物は減り続けています。
海外では郵便サービスの縮小が進む
郵便サービスの見直しは、日本だけの問題ではありません。
海外でも大きな変化が起きています。
デンマークでは、今世紀に入ってから手紙の量が90%減少しました。
その結果、国営郵便は去年末で手紙の配達を終了し、国内にあった1500基すべてのポストも撤去されました。
400年以上続いた郵便サービスに区切りがつけられ、現在は民間サービスが利用されています。
オランダでも、利用者の減少や人員不足を背景に、去年から一部を除いて午後5時以降の配達が廃止されました。
利用頻度の少ないポストも撤去されています。
フィンランドでは、2023年に週5日だった配達を週3日に減らしました。
郵便物の減少と人手不足を受け、各国で配達頻度やポストの数を見直す動きが広がっています。
日本では全国一律サービスが
法律で義務付け
一方、日本では法律によって、都市部でも過疎地でも全国一律料金で郵便を送れる仕組みが定められています。
例えば、はがきは85円、定形郵便物は110円です。
さらに、配達頻度についても、原則として週5日、1日1回以上の配達が義務付けられています。
加えて、立地条件にかかわらず、原則4日以内に個別の宛先へ届けることも求められています。
この仕組みは、どこに住んでいても同じように郵便を利用できるという意味で、とても重要です。
しかし、離島や山間部などでは集配に時間がかかり、配達員の負担も大きくなります。
郵便物が減っても、人員や配送網を簡単には減らせないという難しさがあります。
郵便サービス維持に1兆3000億円超
昨年度、郵便サービスを維持するためにかかった費用は1兆3000億円以上でした。
そのうち、人件費が7割を超えています。
郵便物の量が減っても、全国に同じサービスを届けるには、多くの人手が必要です。
有識者会議では、全国一律のユニバーサルサービスについて、見直しはやむを得ないという意見も出ています。
今後は、ポストの削減だけでなく、配達頻度の見直しも議論される見込みです。
最終的な取りまとめは、来年夏ごろをめどに行われる方針です。
地域に根ざした役割をどう守るか
郵便は、単に手紙を届けるだけのサービスではありません。
配達や窓口業務を通じて、地域の人々の暮らしに関わってきました。
特に高齢者が多い地域では、配達員が異変に気づくなど、見守りの役割を果たすこともあります。
郵便物が減っている現実を踏まえれば、ポストや配達頻度の見直しは避けられない面があります。
ただし、効率化だけを優先すれば、地域の安心を支えてきた役割が失われる恐れもあります。
今日のNEWS解説まとめ
全国に約17万2000基ある郵便ポストのうち、投函量が少ないポストは少なくありません。
郵便物はピーク時から半減し、郵便事業は赤字が続いています。
海外では、ポスト撤去や配達頻度削減など、郵便サービスの大幅な見直しが進んでいます。
日本でも、全国一律の郵便サービスをどこまで維持するのかが大きな課題です。
利便性、地域の安心、そして事業の持続可能性をどう両立させるのか。
郵便ポストの削減議論は、これからの公共サービスのあり方を考えるきっかけになりそうです。
NEWS解説
-「けさ知っておきたいNEWS検定」前のNEWS解説-
□
【お天気検定】
□
【エンタメ検定】
□
|
「今知っておきたいNEWS検定」「お天気検定」 |
テレビ雑誌検定クイズプレゼントの応募方法

お天気検定