横浜のお菓子屋さんから生まれたジュエリーのようなクロワッサン♪「ミセスパブロフベーカリー」 | ことりっぷ
横浜港の開港当時、文明開化に沸いた歴史あるエリアにオープンしたクロワッサンの専門店「ミセスパブロフベーカリー」。シックな大理石のカウンターに並ぶクロワッサンはバリエーション豊かに24種類、フランス産発酵バターのほんのりとした香りも漂います。パリのエスプリを感じる素敵なお店をご紹介します。
明るいガラス張りの店内に朝焼きのクロワッサンが種類豊富に並ぶ「ミセスパブロフベーカリー」。生パウンドケーキが看板商品の「パティスリーパブロフ」の系列店で、そのすぐ隣りにお店を構えます。山下公園や中華街といった人気の観光地に近いエリアながらも、静かなこの一角はパリの裏通りのような雰囲気が漂い、パリの街角で買い物をするかのような気分にもなりますよ。
クロワッサンはシンプルなプレーンタイプから、ランチにもなる食事系、ティータイムにカフェオレと一緒に楽しみたくなるスイーツ系まで24種類をラインナップ。フランス産発酵バターを贅沢に100%使い、外はパリッと中はしっとりとした食感です。
手掛けるのは「パティスリーパブロフ」のパティシエ近藤康和氏です。フランスのパリ左岸にあるパティスリー「ジェラール・ミロ」ではシェフパティシエとして活躍した実力者で、パリコレでもスイーツを担当するなど本場での経験をもとに腕をふるいます。クロワッサンの専門店としてオープンさせるのに1年間かけて用意したのだそう。
クロワッサンの語源といわれている三日月型のほかに、コロンとしたキューブ型や円形など意外性のある形も新鮮です。北海道産の大納言を使った粒餡や京都宇治の抹茶など和風の素材も取り入れ、キューブ型のシリーズはフランボアーズや白餡、抹茶などの素材でカラフルに彩ります。
ガラスのショーケースには、パティスリーさながらにスイーツのようなクロワッサンが品よく並びます。バニラ香るカスタードクリームをはさみ真っ白なシャンティークリームをリボンのように絞った「マダガスカル産バニーユカスタードクレーム シャンティークリームをまとって」は、2種類のまったりとしたクリームがハーモニーを奏でるスペシャリテ。シンプルな素材の美味しさをぜひ味わって。
ほかにもキャラメルシャンティーや和栗のモンブランを優雅にまとったクロワッサンなどオリジナリティーにあふれ、つやつやの表面にピスタチオやストロベリーのチョコレートをかけた種類にも魅了されます。パティシエ近藤氏の高い技術はもちろんのこと、豊かなイマジネーションもいっぱい詰まったショーケース。見ていると心がときめきます。
正面のカウンターには、平飼い卵の自家製エッグフィリングにベーコンを添えたクロワッサンなど食事系の種類が並びます。ドライトマトと生ハム、モッツァレラチーズの取り合わせにはバジルの香るクロワッサンを使うなど、具材のとり合わせに加えてクロワッサンの風味との相性にも配慮が行き届いています。
テイクアウトのみなので、山下公園や港の見える丘公園、木々の生い茂る元町公園などこのエリアに点在する公園のベンチでいただくのもおすすめです。港町の風景を楽しみながらのんびり味わってくださいね。