2023年7月放送の新日テレ系土曜10時のドラマ「最高の教師」のネタバレや原作についてご紹介します♪
「最高の教師」は卒業式の日になぜか担任生徒の誰かに殺されてしまう教師が1年前に遡り、今度は全力で生徒たちに向き合いながら問題を解決していく学園サスペンス。
主演を務めるのは女優の松岡茉優さん、そして生徒役には民放ドラマは7年ぶりの出演となる芦田愛菜さんが決定しています。
時を遡った後、主人公の生徒に対する本気の教育も気になりますが、卒業式の日に九条を殺害した犯人も気になりますよね!
「最高の教師」はどんな結末の最終回を迎えるのでしょうか。
原作についてやネタバレを踏まえて考察していきます!
ドラマ「最高の教師」のキャスト相関図については別記事でまとめていますので合わせてご覧ください。
【最高の教師 1年後、私は生徒に殺された】ネタバレ!原作はある?
👩🏫情報解禁👩🎓
7月期新土曜ドラマ
「最高の教師 1年後、私は生徒に◾️された」
新時代のサスペンス学園ドラマ🏫
お楽しみに〜✨#松岡茉優 #芦田愛菜 #最高の教師 pic.twitter.com/wUfXVhFKr5— 「最高の教師 1年後、私は生徒に◾️された」【公式】7月土曜スタート (@saikyo_ntv) May 17, 2023
「最高の教師」は完全オリジナル脚本なので原作はありません!
「最高の教師 1年後、私は生徒に殺された」は「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」でもタッグを組んだプロデューサーの福井雄太氏と、演出家の鈴木勇馬氏が手掛ける完全オリジナル脚本となっています。
脚本を担当していると言われているのは同じく「3年A組 -今から皆さんは、人質です-」を手掛けた武藤将吾さんです。
【ドラマ】
- 電車男
- 花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜
- 家族ゲーム
【映画】
- クローズZERO
- 仮面ライダービルド
- テルマエ・ロマエ
このように担当される作品は原作があるものも、無いものも全て話題作ばかりです。
原作が無いドラマは作品が放送されないとストーリーや結末が明らかにならないので毎回ドキドキしながら見れるというのがいいですね。
これはますますネタバレやどのような最終回を迎えるのか楽しみです。
「最高の教師 1年後、私は生徒に殺された」も今夏1番の話題作となることは間違いないでしょう!
最高の教師の基本情報
新時代の学園サスペンスドラマと言われている「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」はどんなドラマなのでしょうか。
そして「最高の教師」というタイトルが意味することとは何なのか考察していきます。
ドラマの設定とは
卒業式の日、生徒の誰かに突き落とされ殺された教師が時を遡り、自分の死の真相を明らかにするとともに生徒たちに本気で向き合っていく学園サスペンスドラマ!
「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」は、卒業式の日に自分を殺した生徒は誰なのかを時を遡り、探っていく学園サスペンス。
それとともに、現代の子どもたちが抱えるイジメや家庭問題にも向き合っていきます。
- 九条 里奈(くじょう りな)|松岡茉優
- 3-Dの担任。卒業式の日に担任生徒の誰かに突き落とされる
- 鵜久森 叶(うぐもり かなう)|芦田愛菜
- クラスの全員からイジメの標的にされる不遇な生徒
最高の教師のキャスト相関図の記事でまとめていますが、総勢30人の今をときめく個性豊かな生徒役のキャストにも注目が集まっていますね!
今日から6月ですね。
ワクワクしますね😆#松岡茉優 #芦田愛菜#最高の教師 pic.twitter.com/XJ6BMYBsVO— 「最高の教師 1年後、私は生徒に◾️された」【公式】7月土曜スタート (@saikyo_ntv) June 1, 2023
最終回に向けてどのような結末を迎えるのかも楽しみです。
タイトルが意味するのは?
まず「最高の教師」は文字通り最高の教師、という意味が濃厚です!
時代に寄り添い、生徒に寄り添うことを諦めた化学教師。
卒業式の日。旅立つ生徒を見ながら1年を終えた『安堵感』に包まれていた
その時―――、『担任生徒の誰か』に突き落とされ、そして時を遡る。
教卓に立ち、目の前に見えるのは1年後、自分を殺害する『30人の容疑者』。
“覚悟”を決めた教師は、教室、人生、その全てを覆す“教育”を開始する。引用:最高の教師|日テレ
これは主人公である九条里奈の役柄を説明したものです。
元々は「時代に寄り添い、生徒に寄り添う」教師であったものの、それを諦めてしまっていましたが・・・
『担任生徒の誰か』に突き落とされたことで、時を遡った先の世界では今までとは違い、生徒たちに本気で向き合っていくという覚悟を決めます。
現在考えられるのは
- 九条里奈自身が思う自分史上1番の「最高の教師」
- 生徒たちにとって「最高の教師」
という意味です。
卒業式の日に自身が殺されない結末を迎えるためには、生徒たちにとって「最高の教師」である必要が大きいのではないでしょうか。
そして一番気になるのは、サブタイトルの「1年後、私は生徒に■された」ですよね!
普通に考えれば、「担任生徒の誰に突き落とされ」、「生徒に殺された」と理解することから始まるので「殺された」が一番スムーズ。
しかしここはあえて「■」になっているところがポイントです!
最初は「殺された」ですが、最終回結末で「最高の教師」となった結果、「■」が「殺」ではなく他の文字に入れ替わるのかも。
最高の教師になった結果、「愛された」もありえそう♩
原作やネタバレが無いので「最高の教師」がどんな最終回を迎えるのかまだわかりませんが、最高の教師として生徒たちに愛される結末になるのか気になりますね!
3年D組の問題
九条里奈が過去に遡り向かっていく3年D組。
3年D組には大きく分けて2つの問題があります。
- 鵜久森叶(芦田愛菜)へのいじめ問題
- スクールカースト
優等生である鵜久森叶へのいじめ
鵜久森叶は、真面目な優等生でしたがクラス全員からいじめの標的にされ、不登校になってしまいます。
そして公式では「彼女が心の奥底にしまい込んだ感情の数々」がクラスに大きく関わってくることが記載されています。
スクールカースト
クラスの中で「人気のある生徒が上に立つ」上下関係が発生することで、いじめの原因になると近年問題になっています。
鵜久森叶へのいじめ問題も、このスクールカーストが原因で大きないじめに発展してしまったのかもしれません。
本当はいじめに加担したくはないけど、スクールカーストにより上位の生徒に逆らえず加担せざるを得なかったという可能性もありますね。
命をかけて生徒に向き合うと決めた九条里奈が、この3年D組の問題にどう向き合っていくかが見どころ!
1年後の未来を帰るために、鵜久森叶だけでなく、生徒ひとり一人の問題と向き合っていくことが必要になりそうですね。
最高の教師のネタバレあらすじ
松岡茉優が教師役初挑戦 日本テレビ系7月スタート「最高の教師…」共演の芦田愛菜は7年ぶり民放連続ドラマ出演#松岡茉優 #芦田愛菜 #最高の教師https://t.co/9KEHRMzc5h
— 中日スポーツ (@chuspo) May 18, 2023
ここでは「最高の教師」の各話ごとのネタバレや考察を交えてご紹介します!
いま私の目の前にいる生徒は「1年後、私を“殺す”…30人の容疑者」
卒業式の日に、生徒を見送った教師・九条里奈は4階から突き落とされてしまう。
最後に見た光景は、制服の袖……。
「なんで…?嫌だ!どうして?誰が?死にたくない!」そう願った瞬間、彼女は始業式の日の教室に戻っていた。
真相を突き止めるために、生徒と本気で向き合っていく“新時代”の学園ドラマが、今はじまる。生徒を想い、死力を尽くす“教師”は絶滅した――但し、『命が係る場合』はその限りではない。
引用:最高の教師|日テレ
第1話ネタバレ
令和6年3月10日の鳳来高等学校卒業式の日、化学教師の九条里奈は、渡り廊下にてこの1年を振り返っています。
3年D組の担任として苦悩した日々、この時代に生徒にとっての理想の教師になることは困難だと考えていました。
その時何者かが里奈の背中を押し、真っ逆さまに転落してしまいます。
転落時に里奈は、自分を突き落とした犯人の名札を見てD組の生徒だと確信しました。
「私は生徒に殺される、死にたくない!」と強く願うと、地面に打ち付けられる寸前で場面が変わりました。
1年前の始業式にタイムリープ
そこには、騒がしい3年D組の生徒たちが目の前におり教壇に立っていました。
困惑する里奈は、目の前にある黒板に書かれている予定を見て驚きます。
そこで、生徒の星崎がふざけて椅子から転げてしまいました。
周囲は笑ってにぎやかになりますが、里奈は1年前に全く同じ光景を見たことを思い出します。
里奈は、このクラスの生徒の誰かが自分を殺すと思うと、恐ろしくてたまらくなったのでした。
朝の朝礼で教頭の我修院は、今年の漢字を発表します。
教師たちは漢字を当てる賭けをして楽しんでいますが、里奈はあっさり「うつぼ」と答え、周囲に驚かれました。
仲間の教師から3年D組の担任になったことを同情されます。
そこで里奈は、誰かの葬式に出席し涙を流す自分を思い出しました。
里奈は職員室を出ると鵜久森に偶然出会い、何か悩みがあったらなんでも相談してほしいと話しますが、会釈してすぐ帰ってしまいました。
タイムリープしてしまったことを誰かに話したいと考えながら家路につく里奈。
部屋には夏ごろに離婚したはずの夫の連が待っていました。
夫に全て話しどこか遠くへ逃げることも考えましたが、この1年で何かを変えなければいけないと決心し、生徒たちに立ち向かうことにするのでした。
生徒に寄り添い何でもすると宣言する里奈
次の日里奈は朝のホームルームで、「生徒に心から寄り添い、あなたたちの悩みを解決するために何でもします。」と宣言します。
里奈の発言に驚く生徒たちですが、この宣言を支持し「九条コール」が始まりました。
しかし、そんな里奈の考えを良く思っていない生徒もいるようです。
里奈は早速栖原たちに頼まれ、部活発表会のパイプ椅子の準備を手伝いました。
例年にはない量の椅子を並べることに疑問を持ちますが、生徒の頼みだと黙々と作業します。
その後、東風谷の希望で面談をしますが、内申を整理してほしいという無茶な願いでした。
里奈の力ではどうすることもできないことを伝えると、「通院で欠席していただけで成績はよかったのに、掃きだめクラスに入れられることはおかしいでしょ。」と責められてしまいます。
面談後、鵜久森が東風谷の心配をしますが、里奈は再び困っていることはないかと聞きます。
その時、生徒の瓜生に呼びだされ里奈は屋上に向かいます。
瓜生の頼み事とは
里奈は前に瓜生が転校したことを思い出し、お金が理由で転校し逆恨みして殺しに来るかもしれないと思います。
50万円は大金なので、夫婦の貯金から貸すしか方法がありませんでした。
勇気を出して夫に、使い道は話せないが50万円下ろしたいと相談すると、少し考えたのち承諾してくれました。
夫のやさしさにホッとしますが、こんなにも優しいのに離婚を切り出したのは何故かと考えます。
次の日、瓜生はロッカーを開けると「一緒に卒業しましょう」という付箋が貼られた封筒が入っていました。
瓜生は中身が50万円であることを確認し、思わず笑みがこぼれます。
里奈は自分が正しいことをしたのかわからずモヤモヤしました。
相楽たちの正体とは
その後、里奈の親友の夏穂から、6年付き合った彼氏にフラれたと連絡があり、過去にも同じ出来事があったことを思い出します。
カラオケ店で歌う夏穂に付き合いますが、ふとそこで3年D組の生徒が他の部屋に入っていくところを見かけます。
「今日は豪遊するぞー!」と盛り上がっている部屋を覗いてみると、札束を自慢している瓜生たちでした。
急いで部屋に駆け込むと、相楽が高笑いし「世の中悪いことはできないようになってるな。」と呟きます。
里奈はどういうことか問い詰めますが、相楽が瓜生に嘘をついてお金を巻き上げるように仕向けたと言いました。
瓜生も、親がお金に困っても関係ないし困っていないと悪びれなく話します。
里奈は瓜生を諭そうと一歩前にでますが、西野が「先生もしかしてパワハラ?」とスマホを2人に向けると、仲間たちも一斉にスマホで動画を撮り始めました。
しかし、相楽が瓜生に持ち逃げ出来ないからお金は返すように言いました。
不機嫌な瓜生は、お金を机に投げつけて返します。
そして里奈に早く部屋から出るように笑いながら話すのでした。
そして生徒を変えるためには、自分自身が変わらなければならないと強く思うのでした。
鵜久森の本音を聞き出したい里奈
次の日のホームルーム終了後、里奈は鵜久森に昼休みに荷物を持って化学準備室に来るように伝えました。
里奈に呼びだされ不審がる鵜久森ですが、里奈にクラスの生徒に何をされているか聞かれて動揺します。
里奈は生徒たちに不当な何かをされているのなら教えて欲しいと詰め寄りますが、頑なに拒否する鵜久森。
当然理解できない鵜久森ですが、里奈は、このまま何もしなければ未来は変わらない、犯人と思われる生徒は頭が良いので証拠をださないと、鵜久森の鞄からスマホを取ろうとします。
怒った鵜久森は、里奈にハラスメントで訴える、自分で解決するから関わらないでと言いますが、里奈は、あなたが逃げて幸せならそれでいい、でもあなたがもっと不幸な目に遭ってほしくないと説得しました。
鵜久森は不登校にならないと、化学準備室を飛び出してしまいました。
飛び出した鵜久森は、ばったり西野たちに遭遇し何をしていたのか問い詰められます。
3年D組の学級裁判
放課後、野球部の森海と蓬田が急いで教室に入っていきます。
3年D組全員集まって、学級裁判が始まりました。
向坂と野辺が進行し、「被告鵜久森叶は、担任の九条里奈にクラスの生徒からいじめをうけているという嘘を密告し、私たちを停学や退学の危機に陥れようとしているので、名誉棄損の罪に問います。」と宣言します。
向坂が鵜久森に陳述を求めますが、鵜久森は涙声で「私は何も言ってない。」と言いました。
西野が手を挙げ、「異議あり。」と反論します。里奈と化学準備室へ入り鍵を閉め、中から感情的に話す鵜久森の声が聞こえたと主張します。
違うと声をあげますが、聞き入れてもらえず採決は取られました。
有罪が確定した鵜久森は、学業縛り3教科の刑に処されることになりました。
主要3教科以外は勉強することを許さない刑で、相楽が鵜久森の教科書を取り上げようとします。
そこで、里奈が教室に戻ってきました。
里奈の反撃開始
里奈はどうしてこんな時間にクラス全員集合しているのかと問います。
すると里奈はパソコンから、先ほどの学級裁判の音声を流し始めます。
里奈は、鵜久森の鞄の中から仕掛けていた盗聴器を取り出しました。
先ほど化学準備室でこっそり忍ばせたようです。
慌てる向坂は言い訳しようとしますが、里奈は倫理、現代国語、地理の教科書を見せるように鵜久森に伝えます。
逆切れしようとする瓜生たちに里奈は、天井裏に隠しカメラが8台あることを伝えます。
真面目な鵜久森が特定の教科だけ教科書を開いていない事、学級裁判を聞いていじめがある事を里奈は気づいたのです。
江波は盗撮や盗聴は犯罪だから訴えると叫びますが、里奈は好きにすればいい、こちらも動画と音声を世の中に拡散すると返します。
相楽は逆切れして机を蹴とばし、里奈に俺たち全員退学にしたいのかと聞きました。
里奈は、そんなことは考えていない、君たちは自分のやったことを棚に上げて他人のせいにする生き物だと反論します。
また、周りの同調圧力に負けている生徒も同罪だと言いました。
こんな不当な扱いを受けて心が砕かれている鵜久森さんにこのような残酷な事を出来る人は人間ではない、と里奈は言います。
相楽たちは教室から出ていこうとしますが、電子錠でロックされていて出られません。
里奈は、私はあなたたちに殺される覚悟で話をしていると伝えます。
また、鵜久森にはあなたは一人ではない、今日から私がいるから戦ってほしいと話しました。
西野がつかさず、いじめて下さいみたいな顔をしておどおどしている鵜久森が悪いと言いますが、鵜久森がいきなり席を立ち静かに話し始めます。
鵜久森へのいじめの全貌
言い返さないでいると、どんどんエスカレートしていき皆が笑顔で悪口を言ってくるようになり、毎日学校に行くのが怖くてたまらないです。
そして周りの人間がすべて自分の悪口を言っているように感じられました。
お母さんにも迷惑をかけたくないから、大丈夫と聞かれても打ち明けることはできません。
家族の為に勉強だけは頑張っていたが、3年生になり教科縛りが始まり、教科書いっぱいに悪口をかかれました。
誰にも相談できず一人で泣いていましたが、涙を流す理由がわかりません。
いじめる人たちは私の弱った姿が見たかったのか、誰か教えてください。
そう言って、鵜久森は泣き崩れました。
里奈は優しく声をかけ、これからの未来について聞かせて欲しいと言います。
里奈は鵜久森にその願いは叶うと言い、クラス全員に1年かけてあなたたちを変えてみせると宣言し、このあと彼女に何かしたら私が何でもすると言い放ち、2人で教室を後にします。
その後、SNSで鵜久森とやり取りをする里奈は少しホッとしました。
里奈は、4月21日に何があったのかすっかり忘れていたのです。
主人公の里奈が何者かに突き落とされる場面から始まりましたが、自分のクラスの生徒に突き落とされるって怖いですよね。
1年前にタイムリープし、自分が殺されない世界を作るために3年D組の生徒と向き合う里奈がかっこよかったです。
相楽、瓜生、西野たちがクラスを牛耳っているため、他の生徒は逆らえない雰囲気でしたね。
教師に嘘をついてお金を借りて豪遊、バレたらお金を投げて返すなんて最低だと思いました。
相楽役の加藤清史郎さんは、いじめ主犯格で生意気な人柄を上手く演じていました。
鵜久森をいじめることに何の罪悪感も感じていない様子でしたね。
鵜久森役の芦田愛菜さんはさすがの演技力で、いじめを告発するシーンは胸が痛くなりました。
里奈の追求により鵜久森へのいじめはなくなると思いますが、他の生徒がターゲットにならないか心配です。
最後に、里奈の夫が離婚届を置いて出ていったと思われるシーンがありますが、仲よさそうな夫婦だったのに何故離婚したいのか謎が残りました。
来週はどのような展開になるのか待ち遠しいです♪
最高の教師のロケ地となった学校も判明していますので、ぜひチェックしてみてくださいね♩
第2話ネタバレ
離婚の危機
離婚届には、九条の夫の連の欄だけ記入されています。
楽しくてあたたかい家庭を築くために始まった結婚生活ですが、終わりを迎えようとしていました。
大事な話があると里奈の帰宅後に話す連。
ボウリング場で夏穂と会い、昨夜の出来事を話します。
友達がまさか離婚を突き付けられているとはと驚く夏穂。
里奈は1回目の時の状況を思い出します。
離婚を告げられ里奈なりにやり直す方法を連に聞いてみても、ありきたりな返答と謝罪ばかりで話になりませんでした。
そして、離婚を告げられてから3か月後に離婚します。
夏穂は、ボウリング投げ放題プランなので時間はあるから、その間に離婚について考えようと里奈を励ますのでした。
しかし、1回目の時に3ヵ月考えて出なかった答えが今見つかるわけがありません。
夜道に襲われた里奈
鞄をひったくられそうになりますが、必死に抵抗する里奈。
なんとか鞄を死守し、襲った人物に自分のクラスの生徒かと聞きます。
急いで逃げた2人を見送り、里奈は急いで帰宅します。
部屋のクローゼットには、3年D組の生徒の相関図が貼られていました。
騒動後初めての登校
次の日の朝、鵜久森と待ち合わせた里奈。
怖くて今日は登校をやめようかと明かす鵜久森に、あの日の出来事のせいだと思い謝る里奈でした。
しかし、鵜久森は先生のおかげだと感謝を伝えます。
里奈は鵜久森をこれからも1人にしないと約束し、鵜久森は学校の近くからは1人で登校すると言いました。
学校に到着すると不安な表情を浮かべる鵜久森。
教室内の様子を監視カメラで確認する里奈。
その後、鵜久森と里奈は化学準備室で一緒にお弁当を食べていました。
普通の3年D組に戻っていて喜ぶべきだけど不気味で怖いと鵜久森。
里奈は、あんな出来事があったから疑うのは当たり前だと話し、何かあればいつでも連絡すように伝えました。
九条里奈対策委員会
問題児グループは、SNSで九条里奈対策委員会と言うグループを発足させました。
実は、西野の指示で鵜久森には普通に接するようにしていました。
不穏な動きをして、里奈に揚げ足を取られないようにする対策です。
相楽は、団結しているクラスに水を差したと向坂と瓜生を責めました。
何とかして動画を奪いたい相楽ですが、瓜生に自分でやればいいと言われてしまいます。
しかし、相楽は、自分がやると瓜生と違って親が悲しむと嘲笑いました。
悔しくて俯く瓜生を心配する向坂。
そこで、工学研究会の眉村と日暮が入ってきました。
西野は、監視カメラの教室には戻れないからこの部室は出ていかないと言い切ります。
教師と親の距離感
職員室では、生徒の親と揉めた問題があると話す教頭。
B組の担任の森が、生徒に春休み旅行とかどこかに行ったか聞くと、親から旅行に行けない家庭にも配慮しろとクレームがあったのです。
教頭は、親との関係性は生徒にも影響があるので距離感が大切だと伝えました。
夫とのすれ違い
里奈は帰宅し夫の連と話します。
なぜ連が離婚したいのか気持ちがわからない、本当の気持ちを教えて欲しいと告白しました。
しかし、謝るだけの夫に苛立った里奈は、あなたはずっとそうだと口を滑らせてしまいます。
ずっとと言う言葉に納得出来ない連でしたが、ずっとこの日常が続くのが怖いのかもしれないと話しました。
意味が理解出来ない里奈は腑に落ちません。
瓜生の家庭内事情
居酒屋のバイトを始める瓜生。
居酒屋の店長から、家族だと思って接して欲しいと言われ嬉しくなりました。
バイトを増やしたので、来月から手渡すお金が増えると話しますが、母親は感謝もしませんでした。
瓜生の帰宅を待ちわびた弟たちが出迎えますが、碌な食事を取っていないことに気が付きます。
弟たちにバイトの賄いを分け与えますが、母親がバイト代が少ないことを攻め始めます。
瓜生は予備校のお金に使ったことを話すと、家に入れるお金を勝手に使うなと大激怒しました。
そして、大学に行かせるお金はない弟たちを飢え死にさせる気かと詰め寄ります。
瓜生の異変
鵜久森は、里奈と化学準備室で今日も変わらない普通の教室であった事を報告しますが、今朝瓜生の様子が前の自分に似ていたと話しました。
里奈は、他の生徒を心配する鵜久森のやさしさが皆に伝わるように頑張ると言いました。
鵜久森は、自分を変えていけるように頑張りたいと決意するのでした。
瓜生家へ家庭訪問
瓜生の家に里奈が訪れると母親が出迎えました。
家庭訪問と偽り、瓜生の家の様子を観察する里奈。
母親は、息子がもし迷惑をかけていたらすぐ転校させると笑顔で言います。
もし、困りごとがあれば何でもすると言う里奈を不審に思う母親でした。
鵜久森の勇気
鵜久森は、東風谷を呼び止め話そうとします。
しかし後ろから中園と生田がやってきて、買い物を理由に断られます。
瓜生を助けたい里奈
瓜生がバイトから帰宅しようとすると、里奈が待ち伏せていました。
里奈は、瓜生に何か困っていることはないかと聞きます。
前回で、家が貧乏で借金があり進学できないから50万貸してほしいと頼んだ事をまだ気にしているのかと瓜生は苦笑します。
里奈は、あの頼み事は嘘ではないのではないかと問いました。
そして、今日家庭訪問をした事を話すと急にキレだす瓜生。
貧乏な家に同情して、バイト三昧でかわいそうだと思い声をかけてきたのかと問い詰めます。
瓜生はその話を信じようとしませんが、里奈はもしその出来事を回避しようと思うなら何でもすると伝えます。
瓜生はお金でも貸してくれるのかと言うと、里奈は貸しはするけれど必ず返済してもらうと言いました。
瓜生は母親がおかしい事はわかっているが弟たちもいるしどうすることもできないと言うと、里奈はそうやって向こうが変わることを待つだけではダメだと伝えます。
普段大人をからかっているのに、最後に大人に期待するのは間違っている、大人は変わらない屈折した生き物だと里奈は続けました。
なぜ大人である里奈に言われなきゃいけないのかと問う瓜生ですが、大人である前にあなたの担任教師だからと答えます。
里奈はもし悩んでいるなら我慢せずに言い放ってと言いますが、家族のことは理屈で片付かないと泣きながら逃げ去る瓜生でした。
バイト先の店長が、泣いている瓜生を発見します。
瓜生は、意を決して店長に自分のバイト代をいくらまでなら前借できるか聞くのでした。
瓜生の願い
帰宅する瓜生は、出かける準備をする母親に大事な話があると切り出します。
母親に大金が入った封筒を渡し、これで借金を返済し今年は追い出されないようして学校を卒業したいと話しました。
母親は感動して涙を流し息子に感謝しますが、借金返済は後回しにして自分の買い物をする気だったのです。
自分や家族の為にお金は使われないと確信した瓜生は、母親からお金を取り返そうとしますが、今まで育てた恩は忘れたのかと激高させてしまいます。
里奈の登場
瓜生に、言いたいことは言えたのか大人は期待に答えてくれたのかと聞く里奈。
母親は学校や警察に電話をすると言いますが、里奈は家庭訪問に来ただけだから構わないと答えます。
瓜生は里奈に、話をややこしくするなら消えてくれと叫びます。
里奈は瓜生に、母親に言いたいことがあるので黙って聞いていてと言いました。
里奈は母親に語りかけます。
瓜生くんが母親に我慢している理由は、自分がお金を運んでくるだけの存在なのではと恐れているからだと言います。
母親は慌てて否定しますが、なぜ本人に伝えないのか、なぜ子供が母親の顔色を伺っている状況を作っているのかと里奈は問い詰めます。
すると怒りながら、子供がいない里奈には気持ちはわからないと言う母親。
里奈は、親としてではなく子供の立場としての意見していると答えます。
そして、里奈の呼び出しにかけつけた向坂が登場します。
向坂の登場
こんな事をされても嬉しくないと怒る瓜生に、向坂は里奈が家に訪ねてきたことを伝えます。
瓜生がお金の問題で転校するかもと向坂に話した事が分かると、里奈に勝手なことをするなと怒りました。
向坂はお金に困っていたのは事実だし、かわいそうだと思われても良いと言います。
良い会社に入って良い大学入って夢を叶えてかわいそうだと思った奴を見返せばいいと続けます。
向坂は、瓜生と共にすごしたいから一緒に卒業させてくれと母親に頼みます。
喜ぶ向坂ですが、瓜生は複雑な面持ちです。
里奈は瓜生に、母親に言いたいことは全て言えたのかこれが最後の機会かもしれないと聞きました。
瓜生の本音
少し沈黙して、瓜生は話し始めます。
何故母親が許す側なのか。
離婚するときもなぜ大人に従わなくてはならないのか。
絶対に俺は母親を許さない。
14才からずっとバイトを必死にしていた。
ずっとしんどかったけど、弟達が満足に暮らせるならそれでよかった。
でも母親は、バイト代を知らない男に使っていた。
家族のためではなく、何故知らない男の為に俺が稼がなければならないのか。
本当に大事な息子なのか。
母親にとって都合よくお金を運んできてくれる人間でしかないのか。
自分は一体何なんだ。
絶対に許さない。
本当にすまないと思っているなら、適当な言葉や謝罪で終わらせずに一生かけて許させてみろ。
キレて物を倒して暴れる瓜生。
謝るしかできない母親は、大事な息子だと思っていると言いました。
絶対に許さないと泣きながら訴える瓜生の気持ちは届いたのでしょうか。
瓜生と向坂
公園のベンチで話す向坂と瓜生。
先ほどの出来事を謝る瓜生でしたが、向坂はカッコつけてる奴らよりカッコよかったと褒めます。
里奈に、なんで俺を選んだかと聞く向坂。
里奈は夜道で自分を襲った時の相方であるし、瓜生の事を思っている人物だと考えたからと答えます。
鵜久森の初めての友達
向坂が、鵜久森に会わないようにグループで連絡が来ていたから、誰もここは通らないと伝えます。
肩を落とし帰宅しようとする鵜久森に、突然以前のイジメの件を謝る瓜生と向坂。
自分のしたことは許されることではないと頭を下げる2人に、鵜久森は驚いて言葉が出ません。
向坂が、一緒に瓜生のバイト先に行くけど鵜久森も一緒にどうかと誘います。
鵜久森は戸惑いますが、駅までなら一緒に付き合うと笑顔で答えます。
里奈の友達
瓜生と向坂がバイト先に到着すると、そこには夏穂が飲んでいました。
いきなり高校生たちに絡む夏穂を止める店長。
夏穂は高校からの友達で、もう一人いると里奈を紹介します。
驚く向坂と瓜生をよそに、私の行きつけのお店だからとお酒を飲む里奈。
向坂は、店長はなぜ里奈に協力したか聞きました。
少し考えたのち、里奈の友達だしお金が理由で高校を中退したからだと答えます。
その時の事があるから里奈は自分を頼ってきたと店長は話しました。
里奈の連への気持ち
夫の連と大事な話をする里奈。
これまでの出来事を話しながら、本音を話す里奈。
本心を話さずかっこつけるのはやめる。
私は離婚したくない。
連はこの日々が続くのが嫌だと言ったけど、私はいつもの日常を守りたい。
久しぶりに夫の笑顔が見れてホッとする里奈。
しばらく、1回目の時より穏やかな夫婦生活が送れました。
しかし、黒板には九条里奈を殺害するという予告が書いてあるのです。
夫の連から離婚したいと告げられる里奈ですが、明確な理由を話してくれないなんてひどいですよね。
連は、夫婦関係を修復させる気がないという事でしょうか。
鵜久森のイジメ問題が解決し平和な日々が訪れるかと思いきや、イジメグループのメンバーはやはり黙ってはいませんでしたね。
鵜久森以外のクラス全員が入っているグループを作って仲間はずれにするなんて、D組のイジメはまだ終わってないという事ですね。
今回は、瓜生がメインの話でしたが、家庭環境が悪く弟たちのために働かないといけないのは不憫でした。
瓜生の母親は里奈に説教されても響いてない様子でしたが、息子に本音を聞いて改心しそうでよかったです。
向坂が瓜生を励まし、母親に頭を下げるシーンは感動しましたよね。
また、この出来事がきっかけで、瓜生と向坂は里奈の味方についたと考えられます。
鵜久森の初めての友達に2人がなってくれそうなので、第3話以降も活躍してくれそうですね!
最後の黒板に書いてある殺害予告は、3年D組の誰かの仕業かと思いきや予告では否定していました。
次回で殺害予告を書いた人物が判明すると思うので、今後の展開が楽しみですね♪
第3話ネタバレ
2023年6月5日、星崎は語り始めます。
いつからか、この高校生活を景色のように眺めて過ごすようになった。
この考えを皆に知られたら、きっと中二病だと思われるだろう。
でも最近はこの景色が歪んで見えてきたのだ。
この世界は何でも起きることを知り始めたからだ。
星崎は、黒板に書いてある「九条里奈を殺害する」と言う文字を見て興奮するのでした。
殺害予告の件を謝罪する里奈
里奈は、職員室で殺害予告の件を謝罪しています。
里奈は、お騒がせをして申し訳ないと再度謝ります。
化学準備室にて
昼休み、鵜久森とお弁当を食べる里奈。
今朝の件、心配させて申し訳ないと鵜久森に謝ります。
鵜久森は、許せないことがあると口を開きます。
先に攻撃的な発言をしたのは自分だから仕方ないと話す里奈。
鵜久森は殺害予告の事も驚いているが、朝の職員室での出来事が許せないと言います。
先生の様子が気になって職員室に寄ってみたら、先生が謝っている所を目撃したのです。
何故先生は傷ついているのに謝らなければいけないのか、納得のいかない様子でした。
先生が私にひとりじゃないと言ってくれたように、私は先生の味方だと話します。
鵜久森の優しさに里奈は感動しました。
里奈は鵜久森の横にある袋のようなものは何かと尋ねます。
これは、以前SNSで話題になった趣味であるイラストを書いたお弁当袋だと里奈に手渡します。
すごいと感動する里奈に鵜久森は、好きなだけ持って行って下さいと嬉しそうに返すのでした。
里奈は友人や夫にも配ると言い、お弁当袋を選んでいます。
殺害予告をしたのは誰?
相楽たちのグループが入室すると、一気に静まり返る3年D組の教室。
他の生徒は、相楽たちは昼休みは工学研究会の部室にいると思っていたのです。
苛立つ西野を察した野辺が、自分たちの席に座っている生徒をどかせました。
座っている眉村を迫田は蹴り飛ばし、空気を読んですぐ席を開けろと脅します。
相楽は瓜生と向坂に今から消えろと言いました。
納得のいかない2人に、迫田は裏切者のカスは出てけと言い机を蹴り飛ばします。
激高した瓜生は迫田の胸倉をつかみますが、向坂が止めに入り2人は教室から出ていきました。
西野は、私たちがやるわけがない、そのせいで九条が動画を拡散したらどうしようもないからと言いました。
相楽は、その犯人のおかげで判明したことがあると言います。
・犯人はカメラの作動を止めたこと
・九条は生徒を変える事が目的で、よっぽどの出来事がない限りあの動画は拡散しないこと
・この異常事態に腹を立てている生徒がいること
犯人は眉村と日暮
校門を出ようとする眉村と日暮の前に里奈が現れ、2人を呼び止めます。
しかし日暮は急いでいると言い去ろうとしますが、九条はそんなに私を殺したいかと呟きました。
里奈を助けたい2人
いつもの居酒屋で夏穂に絡まれる向坂と瓜生。
瓜生と向坂が、今朝学校で里奈が殺害予告されたことを加賀美と夏穂に話します。
瓜生たちは何か出来ないかと相談しますが、夏穂たちは何もしなくていいと諭しました。
殺害予告をした理由
里奈と共に化学準備室に来た眉村と日暮。
どうして僕たちが書いたとわかったのかと尋ねます。
眉村は、バレているなら退学か停学にしてくれと言います。
里奈は、2人を退学にも停学にもしない、あなたたちには殺意がないことはわかっているからと話しました。
日暮は、では何故ここに呼びだしたのかと投げかけます。
里奈は、2人が殺害予告を行った理由が知りたいと話しました。
眉村は、理由は先生に日常を無茶苦茶にされたので腹が立ったからと答えます。
鵜久森の件での先生の話は理解できるが、その先生の行動で他の生徒の日常が壊されているから、問題であることを伝えたかったと続けました。
里奈は、なぜ直接言わないのか、黒板を見た誰かが行動し変化が起こることを待つのか、何故自分が前に出て意見しないのかと言います。
日暮は、僕なんかが前に出て意見をしても、調子に乗るなと攻撃されるから言えないと呟きます。
里奈は、「なんか」とはどういうことか問います。
2人は何を言っているのかと信じられない様子でしたが、未来の2人は調子に乗っていたから破壊されても仕方ないと話す、と里奈は続けました。
この話を信じないとしても、今の2人には容易に想像できる話ではないかと問います。
里奈は、何故2人は諦めているのか、自分の青春や何気ない日常か、僕らなんかと自分を下に位置づけることはない、私には2人には順番など存在しないように見えると言いました。
眉村は、いい加減にしてほしい、僕たちが意見しても空気は変わらないと答えますが、里奈はそのために何でもするのであれば変わると言い切ります。
日暮は、僕らがそれで傷ついても責任は取れるのか、罰がないなら帰ろうと言いますが、里奈は責任は取れないが共犯にはなれる、2人が日常を諦めず戦うなら何でもすると伝えるのでした。
里奈を心配する連
帰宅すると、夫に大丈夫かと聞かれる里奈。
驚いていると、学校でいろいろ大変なのではないかと尋ねられました。
少し考える里奈に、もし俺に出来ることがあればいつでも言ってと夫は話します。
夫は里奈がこの日々を守りたいと打ち明けてくれた事が嬉しく、里奈の力になりたいと思うのでした。
夫の唐突な発言に戸惑いながらも、頷き感謝する里奈。
担任変更嘆願書
次の日、林先生に阿久津と東風谷たちが封筒のような物を渡します。
生徒たちは、自分たちを出来損ない扱いする先生がいるので、学校に行きたくない。
提案者の生徒が成績優秀者の阿久津と東風谷で、さらに2人の親からも担任を変えて欲しいと言われているのでした。
騒がせた事を謝罪しようとする里奈ですが、昨日の鵜久森の言葉が浮かび、申し訳無い事をしてしまったかどうかは公平に判断して欲しいと伝えました。
教室にて瑞奈が外を眺めていると、学校を去ろうとしている里奈を見かけます。
他の生徒たちは一斉に窓に集まり、里奈の姿を確認していました。
相楽グループの面々は、大成功したのは東風谷と阿久津のおかげだと喜んでいます。
浮かない顔の2人と、暗い顔の鵜久森。
ざわつく教室でいきなり相楽が、これで終わりではない担任をおろすまで全員逃げるなと脅します。
たまらず鵜久森は席を立ちますが、相楽たちは里奈がいなくなって逃げたと嘲笑います。
眉村は席から立ち上がり、相楽に工学研究会の部室の鍵を返してくれと頼みますが、なんで俺たちがどかないといけないのかと拒否し、あと1回失言したら次の鵜久森はお前だと指名しました。
絶句する眉村と青ざめる日暮。
鵜久森は里奈を追いかけて走ってきました。
里奈は鵜久森に学校に戻らないと欠席になると伝えますが、鵜久森はそんなのどうだっていいと言います。
里奈は鵜久森に心配かけた事を謝ると、学校は辞めてしまうのかと聞かれます。
しかし、もし私のせいで生徒たちが登校を苦痛に感じるならやり方を変えなければいけない、鵜久森に頼りたいことがあると里奈は話します。
相楽たちの目論見
工学室にて相楽たちのグループがくつろいでいます。
簡単に担任が居なくなったことを喜び、この学校は事なかれ主義だ、前もダンス部が暴行事件をおこした時も揉み消した、と笑いながら話すのでした。
最後までやりきるために西野は、阿久津と東風谷に何かさせようと考えていました。
そしてそれを、金澤と江波に頼もうとしています。
再び現れた里奈
眉村と日暮が下校しています。
眉村は突然立ち止まり、いつからこんな感じになったのかと話し始めました。
僕たちはいつの間にか空気を読む側になった、それはいつからだろうか。
入学当初は普通だったのに、段々自分の立ち位置が決まってきた
相楽たちは勝手に楽しく過ごしたらいいのに、なぜ僕たちの邪魔をして笑うのか
眉村の発言に日暮は、それは学校だからだと呟きます。
学校と言う箱に無理やり押し込められているから、違う種族の人間と関わらなければいけない。
そんな事も学校を卒業すればと言いかけて息を飲みます。
里奈がこちらに向かって来て、2人に話したい事があると言いました。
鵜久森の勇気
一方、鵜久森は阿久津と東風谷の元に向かいます。
2人に話したい事があると言いました。
里奈は共犯になる
里奈は、私が去り問題は解決したかと2人に問います。
マジでウザいと面倒くさがる日暮。
そもそも、先生が無茶苦茶にしたから責任はそちらが取るべきだと言い張ります。
里奈は、殺害予告を見て一番反省したと言いました。
工学研究会の被害を知り、顧問教師に相談し解決しようとしたが、誰も責任を取って動いてくれなかったのです。
里奈自身が責任を取る為に、2人の共犯になりにきたと言います。
本音が聞きたい鵜久森
鵜久森は、里奈の担任変更について話そうとしますが、阿久津に勉強に集中したいから移動すると言われてしまいます。
しかし鵜久森は、こんな時間まで勉強しているのは家に帰りづらいからだと指摘しました。
平和に過ごしたい日暮と眉村
日暮は、共犯と言うことは僕たちに何かさせようとしているのかと問います。
里奈は今回の問題を解決させる為には、2人の考えを変える必要があると指摘しました。
日暮は、先生が始めた事なので先生1人で解決したらいい、僕たちは何事もなく学校生活が送れたら満足だと激怒します。
それはあなたたちの本心かと里奈は問います。
本当は、何故理解も出来ない人間たちを尊重しなければならないのかと思っているのではないかと問います。
過去の鵜久森
鵜久森は話します。
余計に面倒くさくなるから逆らえない。
ちょっとした後ろめたさに目をつぶれば、明日は何事もなく過ごせるはずだと。
私も毎日願っていた。
これでおしまいだ、今日を乗り越えれば大丈夫だ。
でも、明日を想像して怖くて仕方がない。
そう話す鵜久森に、阿久津は急に出てきてペラペラ喋って何が言いたいの、と迷惑がります。
めげずに鵜久森は、そんな想像をすることを一緒にやめないかと提案しました。
想像を辞めること
里奈は、あなた達を苦しめる大きな要因は想像だと言います。
自分に順位をつけることや、人間関係に苦しむのは、いつも優しい人です。
優しいから人の気持ちを想像し、嫌なことも我慢する。
そんな優しい人達が、何故損をする世界で生きなければならないのでしょうか。
優しい人こそ、この世界を容易く生きて欲しいのです。
周りを恐れる阿久津
鵜久森は、もっと簡単に考えて、自分の周りの全ての人に理解される必要はないと言います。
しかし阿久津は、それはあなたがハブられてもいいと開き直っているから言えることだ、私たちは嫌だからと言いました。
鵜久森は、そんなに嫌なことなのか、先生から教えて貰ったことがあると伝えます。
嫌われる勇気
里奈は言います。
あなたたちは、自分を傷つける人間と仲良くしたいと思いますか。
あなたたちにとって、彼らに嫌われると言うことはそんなに嫌なことですか。
里奈の言葉
鵜久森は、過去に里奈が些細な事で孤立したことがあり、その時に親友に言われた言葉を話します。
あいつらと仲良くしたいと思っているのか。
もしそう思ってないなら、傷つく必要もその輪に戻る必要もない。
泣きながら、そいつらの自由を守る必要はない。
私は何があってもあんたの友達だから、惨めな顔をするのはやめろ。
鵜久森はその話を聞いて、そんな事を言ってくれる友達が居て羨ましいと思ったと伝えました。
他人を恐れない事
里奈は、誰かに嫌われることは辛いかもしれないけど、大人として伝えたいことがあると話します。
自分をないがしろにした人間など、今何処で何をしているのか興味もない、そんな日々がいつか訪れるということです。
自分や自分の大切な人に後ろめたく思ってまで、他人に合わせる必要は全くない。
その気持ちが分かり合える人と出会うために今日ここに来たのです。
どうしたら自由な毎日は来るのか、と眉村は里奈に尋ねます。
里奈は、相手の反応を考える前にただ心のままに伝える事。
そのために私は何でもします。
だから今日、私はここに来てあなた達と話しているのです。
あなたたちと共犯になりに来たのです。
2人と友達になるために
阿久津と東風谷の友達になりに来た、と鵜久森は勇気を出して伝えます。
一方的に言って友達になれるとは思わない。
今更友達のなり方なんてわからないから、心のままに伝えに来た。
それに、私なんかと嘆いても1人の世界は変わらないって気が付いた。
一緒に後ろめたさを感じて、惨めな顔をするのはやめない?
決意した眉村と日暮
里奈は、私と一緒に諦めることを辞めないかと2人に伝えます。
眉村は、どうして僕たちをそこまで気にするのかと里奈に尋ねました。
鵜久森が友達になりたかった理由
阿久津は鵜久森に、どうして私たちと友達になりたいのか先生に頼まれたからか、と聞きました。
鵜久森は、里奈はただみんなと話したいだけで、阿久津達と友達になりたい理由は別にあると言います。
それは、本当は優しい2人をかっこいいと思ったから、そしてなによりあなたたちのクラスメイトだから、と笑顔で話すのでした。
夏穂たちとの友情
居酒屋にて、夏穂は里奈を心配している様子です。
里奈の過去の出来事を思い出し、加賀美と夏穂は盛り上がっていました。
スマホをずっと見てたのは待ち合わせしているからと言う夏穂。
すると、連が居酒屋に入ってくるのでした。
工学研究室を取り戻す
翌日、工学研究会の部室に向かう相楽と迫田。
しかし、工学室が片づけられていて、相楽たちの荷物はきれいに整頓されています。
怒る2人の前に、眉村と日暮が現れます。
迫田になぐられそうになる2人。
迫田が工具で眉村を殴ろうとしますが、相楽が止めに入ります。
2人は、僕たちにもお願いがあると言い土下座しました。
どうか僕たちをちゃんとハブって下さい。
全く会話もせず、関わらないで下さい。
申し訳ないが、君たちと仲良くしたいと微塵も思わない。
君たちが笑っている時も、おもしろいと楽しいと思ったことはない。
全く考え方も生き方も違う別の種類の人間だ。
それで僕たちには、君たちにハブられる事はメリットしかないと気が付いた。
2人でこの学校でやりたいこともある。
僕たちは仕返しなど考えていないし、それすら興味がない程君たちに関わりたくない。
でもこの部室を攻撃するなら、何としてでも証拠を集めて君たちを糾弾する。
その時間すら惜しいから、僕たちをちゃんとハブって下さい。
マジで頭おかしいと呟く迫田と、爆笑する相楽。
相楽は、本気でこんな事を言っているのかと2人に聞きます。
真剣だと言う2人に、考える相楽でした。
阿久津と東風谷の裏切り
東風谷と阿久津の前に、金澤と江波が現れます。
今度は里奈がすぐ復帰するかもしれないから、2人に退学届を書いて脅して欲しいと頼まれました。
東風谷はなぜ私たちがこんな事をしなければならないと言い、金澤は成績優秀な2人が学校を辞めると言うと学校側が本気になると言います。
親にも真実を話し謝罪し撤回した、と東風谷も続けます。
金澤は、あんたたちが裏切ったら私たちもと焦ります。
阿久津は、私たちが裏切ったらあんた達が怒られるの?と言い返します。
里奈は再び教壇へ
相楽と迫田が教室に戻ると、浮かない顔をした江波と金澤。
金澤は撤回されたなら、次の授業はと言いかけます。
里奈は、昨日のホームルームを欠席したことを謝罪します。
にぎやかになった化学準備室
放課後、化学準備室で鵜久森が里奈を待っています。
2人はお昼を食べそびれたようで、今から昼食を取ろうとしていました。
鵜久森は、阿久津と東風谷がお手製のお弁当袋を使っているのに気づきます。
里奈に貰った事を話し、鵜久森はとても嬉しそうにしていました。
星崎は里奈に、先生のおかげで毎日退屈ではなくなった、先生は革命を起こしていると語り始めました。
そして、里奈の映画を撮らせて欲しいと頼むのです。
驚く里奈でしたが、にぎやかな化学準備室には笑い声が響いていました。
連の離婚理由
里奈が帰宅すると、連がちょっと飲まない?と誘いました。
連が離婚を言い出した理由をいきなり話し始めます。
前はよく2人で家で飲んでたのに、仕事が忙しくすれ違いだんだん疎遠になった。
気づいたらリビングのドアを開けるのが怖くなった。
里奈は、自分を気遣ってて本音を言わない。
リビングに立つと、里奈の想像の心の声が聞こえてくる。
自分が悪いのは分かっているが、それが辛くて仕方なかった。
でも、この前夏穂に怒られた。
里奈が学校で大変な事があって、俺なんかが出来る事があれば言ってと伝えたと夏穂に言うと、めちゃくちゃキレられた。
俺なんかとか自分を卑下したやつに相談なんか出来ないと。
その時ハッとして、気が付いたからちゃんと言おうと思う。
俺なんかとか、俺で良ければとか言わない。
ビビって想像して逃げることはもう辞めにした。
里奈の辛い事を全部言うから伝えて欲しい。
俺は里奈が好きで結婚した夫だから。
離婚の相談も里奈がよければなかったことにして欲しい。
涙を流す里奈は、わかったと小さく呟きました。
連はありがとうと言い、これからは何でも聞くと言いました。
前回、里奈が殺害予告されたところで終わりましたが、まさか書いた犯人が眉村と日暮だとは思いませんでしたね。
問題児グループは里奈を担任から下ろす為に、東風谷と阿久津を使って嘆願書まで書くとは驚きました。
里奈が眉村と日暮を説得するシーンは、胸に来るものがありましたね。
また、鵜久森が阿久津と東風谷を説得し、友達になれた場面は心の底からよかったと思えました。
相楽たちが支配するD組ですが、徐々に生徒たちが目覚め始め里奈の味方に回っていくのでしょうか。
今回、1番注目されたのは星崎ではないでしょうか。
1,2話では全く出てこなかった人物でしたが、3話では冒頭と最後の重要な場面で出てきましたね。
里奈の映画を撮りたいと話す星崎ですが、作品にどのように関係してくるのか今から楽しみです。
そして、夫の連に今2周目の人生を送っていると告げた里奈。
果たして里奈の発言を連はどう捉え、どのように物語は展開していくのか、来週が待ち遠しくて仕方ありませんね!
第4話ネタバレ
里奈に2周目の人生であることを告白された連
なるほどと言う連に驚く里奈。
自分がおかしい事を言っているにも関わらず、信じてくれる連に納得いかない様子です。
2周目の人生と言う事は意味がわからないが、里奈の現状を全て聞かせてくれと続けます。
江波の憂鬱
カフェにて1人で座っている江波。
いつからか、家で過ごす時間より外で過ごす時間が増えた。
別に何か特別な出来事があったわけではない。
ただ、人より家に帰る理由が少ないだけである。
だから私は、少しでも足を止める出来事を探してしまうのだ。
途中、栖原が江波の姿を見ていました。
江波は、満月の写真を撮り物憂げな表情を浮かべるのでした。
全てを受け入れる連
一方、連に全てを打ち明ける里奈。
覚悟して生徒に向き合う事を決めたと話しています。
全て了承したと話す連に、何故こんな馬鹿げた話を信じてくれるのか問います。
連は、疑うことは簡単だが、自分の大切な人が真剣に打ち明けてくれた話を信じたい。
この世界はそんな事ないよりそうかもしれない事の方が多い。
やっぱり違ったと言われてもそっかと言って終わらせる。
全面的に信じる事は難しいが、一緒に考える事は出来るよ。
里奈は泣きそうになるのを堪えて、お酒を流し込みます。
学校を辞めても良いと連は言いますが、里奈はそれは絶対しないと強く伝えます。
逃げる事は簡単だが、伝えてこなかった自分と伝えなければならない生徒の存在を知ってしまったからと続けました。
連は、犯人は誰かわかっているのかと聞きます。
2023年7月6日
2人に誘われて嬉しそうな鵜久森。
そこに星崎がいきなり会話に混ざってきて、一緒に行こうとしていました。
その様子を伺う相楽グループ。
西野は、3人が仲良くしているのが気に入らない様子です。
そして、金澤と江波のミスのせいで台無しになったと責めました。
2人は西野に謝罪しますが、何かテンションのあがる話をしろと無茶ぶりをされ困ってしまいます。
焦る江波は、まだ彼氏ではないが付き合えば報告すると話しました。
野辺は誰かに告白されたのか聞きますが、近所の3歳年上の幼馴染だと答える江波。
その話を聞いて、ただの在庫整理かと嫌味を飛ばす迫田。
野辺は西野に、相楽の様子が静かである理由を聞きます。
西野は、嵐の前の静けさだ、何か企みがあるのかもしれないと答えました。
江波は、相楽グループに何かあったのか聞かれますが、心当たりがないと答えました。
化学準備室にて
化学準備室に到着した江波は、不機嫌に里奈に何故呼びだしたのかと問います。
なんで知っているのかと驚く江波に、やはりと考える里奈。
そして、その人物とは金輪際会わないようにと忠告します。
その会話を録音している江波。
職員室にて
教頭が萩生田を呼び出し、先生のクラスの生徒が万引きで捕まったと伝えます。
驚く萩生田はその生徒は誰かと聞き、教頭は小泉と言う生徒だと話しました。
近所のお店で万引きしたので、小泉が登校したら話をするように促す教頭ですが、萩生田は面倒くさそうに席に着きます。
他の先生に生徒を迎えに行かないのかと聞かれますが、よっぽどの問題がない限り教師の出番はないと話します。
里奈は、萩生田に万引きした生徒ときちんと向き合うようにと伝えました。
驚く萩生田は、里奈の発言に納得いかない様子です。
いつものカフェにて
江波は、先ほどの里奈との会話を再度聞いています。
里奈に未来を予告され、予言者にでもなったのかと江波は鼻で笑っていました。
里奈はどう思ってもらっても良いが、その人物とは距離を取るように警告します。
モラハラを超えて脅迫だ、必ず訴えると笑う江波。
里奈は、江波が浜岡を刺した後警察署で、私には居場所がない、私のやっと出来た居場所を壊したと話すと予言しました。
この話に何の心当たりもなければ、スマホで録音した記録を使って訴えても良い。
もし、居場所がなくあなたが彷徨っているなら私は何でもする、と里奈は続けます。
江波は、居場所なんて考えた事ないと笑ってのけました。
答えない里奈に、苛立ちながら化学準備室を出る江波でした。
録音を聞き終わると、栖原が現れて江波に話しかけます。
彼氏とやり取りをしていたなら悪いと言う栖原に、別にと答える江波。
この前、江波を見かけたのでもう一度来てみたと話す栖原。
驚く江波に、本気で受け取るなとからかう栖原に笑顔がこぼれます。
いつもふわふわしてて軽やかでウザいと笑う江波ですが、どうかしたのかと栖原は問いました。
江波は今日は考える日だと答えると、そんな事いちいち考えても無意味、どう考えたら楽に過ごせるのか簡単に思いつく、と栖原は話します。
つくづく正反対だと笑う江波、栖原をからかう江波に1人の時は毒舌だと笑いました。
自宅にて連と食事する里奈
江波は、1度だけ教師を頼ってくれたと話しました。
江波が浜岡を刺し警察に捕まった時、教師である私を頼ってくれたと続けます。
彼女は両親に頼れない状況で、迎えに行くと居場所がないと泣く彼女を見たと言いました。
しかし、当時は彼女と両親の関係を壊すかもしれないと考え、向き合うことが出来なかったのです。
なので、彼女に突き落とされても仕方がないと里奈は考えました。
それを聞き連は、恋人になりそうな人に金輪際会うなと言われても無理だと話し、里奈も難しいと思っていると同意します。
強い言葉を言えばその意味を考えてくれるだろう、教師が出来る事は考える種を渡し、生徒が自分で考えて行動した一歩は驚くほど何かを変えると伝えました。
鵜久森宅
鵜久森は、週末出かける時の洋服を選んでいます。
母親は、娘に友達が出来た事を知り学校が楽しいか聞きました。
鵜久森は笑顔で楽しいと答え、母親はその様子を見守っています。
江波宅
江波は帰宅すると、母親に夕食をとって良いか尋ねます。
母親は何故外食しなかったのか聞き返し、妹の模試の結果を褒め、姉とは大違いだと話していました。
江波は居場所がないと感じたのか、母親に夕飯はいらないのかと聞かれても断るのです。
週末のお出かけの日
それぞれ本を購入したようですが、星崎は映画の撮り方の本を大量に購入しています。
バンドのスタジオ練習に来たと話す栖原に、一緒にいる人物は誰かと阿久津は尋ねました。
参加させてもらっているバンドのメンバーの浜岡だと紹介します。
浜岡は栖原に同級生だと聞き、江波と幼なじみで仲が良い事を話しました。
驚く星崎達に、浜岡は御馳走するからご飯に行こうと誘います。
星崎は喜んで行こうとしますが、東風谷は女子はそんな雰囲気ではないと断ります。
鵜久森は私は平気だと言いますが、栖原は鵜久森の件を許してないから嫌なのかと問いました。
浜岡は何かあったのかと聞きますが、栖原は気にしないでと言い、ご飯に行こうと先に行ってしまいます。
東風谷と阿久津は鵜久森に、本当に大丈夫かと再度聞きますが、栖原はクラスメイトだし皆ともう少し一緒にいたいから大丈夫だと話すのでした。
西野グループの休日
西野は、唐突に先日里奈に化学準備室に呼ばれた時に何か言われたのかと問い詰められました。
呼び出しの日から明らかに様子がおかしい、何を隠しているのかと不審がられています。
江波は戸惑いながら、里奈に居場所がないと言われたことを告白しました。
その日から皆といても自分の居場所じゃないと言われてるように感じるのです。
その言葉に他の3人は大笑いし、そんなセリフを言う人が実在するんだと馬鹿にされてしまいました。
西野は、友達だと確認する時点で友情関係は破綻しているのではと言います。
その言葉に傷ついた江波は、何も言うことは出来ませんでした。
居酒屋にて
瓜生と向坂が天井についているカメラのようなものを外しています。
店長に何故かと聞くと、この辺りで強盗が発生していたので用心してつけていたと言いました。
すると、栖原と浜岡たちが入店してきます。
瓜生と向坂たちは驚き、何故このメンバーが集まっているのか尋ねました。
夏穂は、里奈のクラスメイト達が大勢来店したことに驚いています。
鵜久森は、夏穂にフルネームで尋ねると握手を求めに走りました。
里奈から夏穂の話を聞いて一度会ってみたいと思っていたのです。
嬉しそうな鵜久森を見て夏穂も微笑みました。
一同は席に着き、向坂と瓜生が接客しています。
栖原は、浜岡が江波に告白したことを聞き驚き、結果はどうだったか尋ねました。
浜岡は、返事はまだ帰ってきていないと言い、時間が遅くなるので解散しようと呼びかけます。
栖原は誰か声をかけたのかと聞きますが、里奈はこのお店は行きつけのお店だと話します。
そして里奈は浜岡の前に立ち、あなたに会いに来たと言うのでした。
浜岡はどこかで会ったことがあるのかと聞かれますが、里奈は少し時間を下さいと話し始めます。
里奈の忠告
その話を聞いていた星崎はビデオカメラの録画ボタンを押しました。
浜岡は、最近は教師が生徒の恋愛事情に口出しするのかと聞きますが、里奈は浜岡が江波に何をしようとしているのか全て知っていると話します。
そして、彼女と関わらないようにしてくれと再度頼みます。
浜岡は、いきなり赤の他人に言われる筋合いはない、これは脅迫だと話しました。
里奈は脅しではなくお願いだと言いますが、関係ない奴がでしゃばるなと突き放します。
そして栖原に、二度とこんな奴らを同席させるなと怒って帰ってしまいました。
鵜久森は、浜岡は何をしでかすのか尋ねましたが、里奈は個人の話なので言えないと伝えます。
そして里奈は、栖原に個人的に話す事にするのでした。
栖原の本音
居酒屋で栖原と向かい合う里奈。
栖原は言葉を失い、何を言っているのかわからないと戸惑いました。
江波は夜の公園で浜岡と会います。
江波は浜岡に、なんで私に告白したのかと尋ねます。
浜岡は、江波が寂しそうだから自分が居場所になってあげたいと思ったからだと明かしました。
頭がおかしくなったのかと笑う栖原は、お世話になった先輩を襲うわけがないと言い切りました。
合理的主義だからそんな事はしないと言う栖原に、事件後栖原は人生はとてもイージーだと思っていたと話すと里奈は伝えます。
後悔は人の行動を大きく歪めると言い、今日浜岡と付き合う江波は、自分の居場所が出来たと彼に依存するが江波の感情につけ込み、浜岡が運営するマッチングアプリサイトへ誘導すると話しました。
そして見つけた居場所が虚像である事がわかった江波は、浜岡を刺してしまうと続けます。
そんな浜岡の企みに薄々気づきながら、見て見ぬふりをしているのではないか、江波に思いを寄せているのに、先輩に嫌われてまで止めようとしていない事態を静観していると指摘しました。
栖原は否定しますが、里奈はかつて私もそうだったと打ち明けます。
この店に飲みに来ていた浜岡が、江波の話を自慢気に語っていたのを聞いていて、こんな事態は起こらないだろうと静観してしまいました。
しかしこの事態は起きてしまい、見て見ぬふりをしても必ず訪れると伝えます。
栖原は、自分が動いた所でどうにもと言いかけると、そう言ってまた動かない理由を探すのかと里奈は肩を落とします。
そして、人生はイージーだと言うが、あなたは失敗恐れ確実に成功する事しか選ばなかったのではと問いかけます。
失敗して自分が傷つく可能性があることは避け、間違いが起きない選択だけをする、私たちは誰かが危機に陥った時、そんなわけないと思うよりそうかもしれないで動くべきだ、大切な人が傷つきそうなとき、この身一つ差し出す勢いで根拠のない行動に出ても良いのではと話しました。
その様子を星崎のカメラが全て捉えているのでした。
文化祭の出し物決め
3年D組の教室にて、今年の文化祭の出し物について話しています。
喫茶店に出し物は決まりましたが、西野や相楽たちの機嫌を伺う生徒たち。
西野は別にいいと言うと、教室は盛り上がりました。
西野達とは距離を取る江波は、近くにいる瑞奈に話しかけます。
しかし、1人が嫌だからってこっちに来ないでと言われてしまいました。
帰ろうとする江波を鵜久森が止めに入りました。
ウザいと言われても鵜久森は続けます。
私はあの時に選択して良かった。
先生と一緒に戦うと決めてよかったと思っている。
江波は、あんたごときに言われたくないと激高します。
鵜久森は、それでも私は江波に伝えると決めてきた、この選択をすることに逃げたくないからと話すのでした。
化学準備室に現れる江波
来てくれてありがとうと里奈は伝えると、江波は鵜久森に煽られたからと答えます。
里奈は早速マイクを江波に差し出します。
浜岡がよく利用する居酒屋に仕掛けられた盗聴器だと言うのです。
ここにある浜岡の会話を聞くかどうか尋ねる里奈。
江波は少し考えた後、何となく分かっていると呟きました。
この中にある会話の内容はある程度わかるが、もう見て見ぬふりは出来ないと言います。
里奈はそこで音声を止め、江波に苦しい思いをさせてしまい申し訳ないと謝ります。
しかし、現実を突き付けないと、浜岡を信じ続けてしまうと里奈は言いかけますが、江波は、生徒が変な男に騙されかけそれを助けた気になって満足かと聞きました。
なんとなく知っていたし、こんな事わかっていたと涙を流します。
浜岡は隣にいるのに見てくれない、両親たちと同じような目をして私を通して何かを見ていた、気づいていたが知らないふりをしないと隣に居れなくなる、ここがなくなるともう居場所はどこにもないと涙ながらに続けました。
これを知らせて何をさせたいのか、私の居場所はないと分からせてどうしたいのかと泣きじゃくります。
里奈は、教師は万能ではない、私が伝えられるのはこの未来を選択するなと言う事だけと話しました。
江波は、そんな事では何も変わらない、何でもするんじゃないのか、結局は自分でどうにかしろと言うことかふざけるな、と怒りに任せて化学準備室を出ていきます。
栖原の気遣い
江波は泣きながら走っているとふと立ち止まりました。
仲の良いカップルや幸せそうな家族が目に入ってきます。
そんな時に栖原から何度も着信がありました。
江波は面倒くさくなってスマホの電源を落とします。
栖原の告白
江波は、何故私の事を待っていてくれたのかと尋ねます。
栖原は、めんどくさいと笑いながら流れは察しているだろと言いました。
江波は、この前栖原が座っているベンチで浜岡からの告白を受け入れたと話します。
最高に演技が悪いと言う栖原に、浜岡のやろうとしている事は知っていると江波は伝えました。
栖原は話します。
この前、先生に言われた事をずっと考えていた。
愛情と言う本能的な人間関係の欠如、教師が理屈を振りかざしてどうする事も出来ない、どうにか出来るのは本当に愛情がある人間だけだ。
傷ついた江波に何と声をかければ良いか考えてた。
考えることが嫌いな自分が考えて、考えまくって答えが出た。
居場所なんて初めからない。
居心地の良い場所が見つかっても誰かに嫌われたり、他の人に取られたら終わり。
そうしているうちに、居場所だと思っていた場所がそうでなくなってしまう。
でも、そんなものなくても良い。
生きてたってだけで良い。
立ってるだけの自分でも誇れ。
その場所に誰か来るかもしれない。
江波は、そんな事は栖原だから言えるのだと言いますが、栖原はすぐさま否定します。
江波はいつも皆と違う考えを否定する、なんでそんなにおそろいでいる事ばかり求めるのかと問いました。
誰かと同じであることを求めなくてもよい、余計な事ばかり気にして自分がわからなくなる。
たまには人と同じものを頼むんじゃなくて、違うものを頼んで文句言い合う関係を作れ。
こんな季節にホットコーヒーを頼む俺が、江波の事を好きなんだから。
誰かが必要とする居場所を必死に求めなくても良い。
江波が立ってるその場所が居場所なんだ。
俺はお前の居場所にはなれないけど、お前の居場所にはいつでも行くから。
そう話す栖原を見て涙を流す江波。
江波は感謝を述べますが、ごめんと断ります。
さすがに浜岡と別れると決めた日に、栖原の気持ちに応えられないと言うのでした。
そして、江波は堰を切ったように泣き始めました。
里奈は化学準備室にて、栖原から江波を確保したがフラれたと連絡を貰います。
1学期終了
こうして、里奈は2周目の1学期は終わろうとしていました。
1年後の死への最大の可能性を積んで。
生徒とまた顔を合わせるのは、夏休みが終わり9月に入るころになります。
江波を陥れたのは相楽
自宅にてパチスロで遊ぶ相楽と部屋に入りびたる迫田。
その部屋に浜岡が入ってきました。
星崎の発見
それからいくつかの月日が流れました。
星崎が鵜久森達にあるものを見せます。
それは、栖原と里奈が居酒屋で話していた時の映像でした。
鵜久森達は信じられない様子でした。
里奈の人生が2周目であると言う告白を、難なく受け入れる連に驚きました。
里奈は今までの出来事を全て連に話したので、これからは2人で突き落とした犯人捜しをしていくのでしょうか。
今回は、江波と栖原がメインのストーリーでしたね。
周りの顔色を伺って生きてきた江波と、人生イージーに生きるのがモットーの栖原。
江波は、友達や家族にも冷たくされ居場所がなく、浜岡の偽りの優しさに依存してしまうのは可哀そうな境遇だと思いました。
そんな江波を助けたくて意を決して告白した栖原ですが、見事にふられてしまい残念でしたね。
まさか、浜岡に指示をしていた黒幕が相楽だとは思いませんでした。
鵜久森、東風谷、阿久津、星崎はすっかり仲良くなりましたね。
星崎はカメラを仕込んで隠し撮りしたり、挙動が怪しくて疑わしいです。
里奈はタイムリープしていると言い当てていましたが、果たして鵜久森達は信じるのか、来週が気になって待ちきれません!
第5話ネタバレ
2023年9月1日
長かった夏休みが明け、9月30日の文化祭について里奈はホームルームを開いていました。
瑞奈が語り始めます。
いつからか、誰もが私を知っているのに誰も私の事を知らなくなったのは。
もうみんなは私に愛想が尽きたのだろうか。
みんなが同じ方向を向き話をしている時に、私は違う方向を向き何かを考えている。
里奈は、「クラスで催す喫茶店の他に、体育館イベントの運営をクラスで担当する事になった」と話しています。
イベント運営は激務で、とても大変な係なのです。
中園が、それは「強制参加なのか」問います。
里奈は、「クラス企画と同様で任意での参加で構わない」と話しました。
そして、「イベント運営者は里奈が独断で決めた」と言います。
驚いて言葉が出ない瑞奈に、「瑞奈なら学外で音楽活動をしているし力を発揮出来ると考えた」と続けます。
「私はプロとして活動しているから」と断ろうとしますが、もう決めた事だと里奈は教室を出ていきました。
イベント責任者は瑞奈
瑞奈の事をみんなが見つめていて、緊張が走ります。
渡会は、「瑞奈を手伝う」と率先して発言しました。
神楽も続いて、瑞奈が担当するといつもより盛り上がると話します。
野球部の2人も「会場設営は任せてくれ」と言い、諏訪は「不破の父親はイベント会社の社長だから手伝ってくれるかも」と話しました。
鵜久森はもちろん手伝うと言いますが、何故そんな発言をしたのか貴島が倉知に尋ねます。
倉知は、「これが最後の文化祭だと実感すると、里奈が言っていたようにやりたい事をやれないと言うのは怖くなった」と恐る恐る言いました。
東風谷は、鵜久森お手製のお弁当袋を取り出し、このようなデザインを背中にのせたら良いと思わないか」とみんなに問いました。
阿久津も立ち上がり、「Tシャツをデザインして量産してくれるサイトを探す」と言います。
生田は話の途中で、「ダンス部の公演があるので体育館イベントは出れない」と話しました。
中園も、「部活の後輩の試合の日だから出れない」と言います。
生田は瑞奈に、「みんなが良かれと思って考えてくれているのに、何で他人事のように聞いているのか」と問いました。
「イベントの責任者をやるなら、有名人ぶっていつもの変人ぶりを発揮して雰囲気を壊すな」と厳しく言います。
瑞奈は苦笑いで「引き受ける気はない」と言い、教室を出ました。
里奈の考え
「教室に居ればいいのに」と言う瑞奈に、生徒だけで話した方が良い時間もあると話します。
瑞奈は、「あんたは何なのか、クラスのみんなの問題を解決した気になっているようだが、私には必要ない」と吐き捨てました。
言っている意味がわからない瑞奈は、「文化祭の中止とか私には関係ない」と鼻で笑います。
里奈は、瑞奈の目標の妨げになる出来事だと話しました。
「瑞奈の生きざまを見せ、彼らの当たり前を変えて欲しい」と再度お願いします。
化学準備室にて
里奈に「青春とは」と聞く星崎。
星崎は、「青春とは何か分からない、自分のヒーローである里奈に問いたい」と言います。
わからないと答える里奈。
里奈は驚いて固まりますが、星崎は、「里奈が未来の予言をする所を録画で見たので、人生2周目説を唱えている」と話しました。
急いで否定する里奈ですが、星崎は、みんなにも否定されたと悔しそうに話します。
しかし突然教師の森が登場し、職員室まで来て欲しいと里奈に言いました。
瑞奈の記事
里奈は、1周目の時に瑞奈を欠席させた事を思い出します。
そして里奈は、「欠席させるべきではない、悪いのは瑞奈ではなく騒ぎ立てる周りの人間だ、その脅威から生徒を守るのが教師の仕事である」と話しました。
森は、ではどうすれば守れるのかと里奈に問います。
里奈の発言に、森は圧倒されていました。
放課後、鵜久森たちは早速、クラスTシャツのデザインを考えています。
鵜久森は、「最後の文化祭だから皆が着たいと思うデザインにしたい」と話しました。
阿久津は「面倒くさい作業だ」と呟くと、鵜久森は「その面倒くさい作業がしたかったから」と笑顔で話します。
屋上で記事とコメントを見る瑞奈。
様々な誹謗中傷も書かれていていました。
里奈が昨日言っていた問題とはこの事かと聞いてきます。
瑞奈は、「週刊誌に記事にされた事で文化祭がなくなるのか」と問い詰めます。
そして「こんな問題は私が止められるわけがないし、文化祭がなくなることは自分の目標の妨げにはならない」と続けます。
「文化祭なんて元々行く気がなかった」と言いかけた時、加賀美が段ボールを持って登場しました。
突然の出来事に驚いている瑞奈に、里奈は加賀美を紹介します。
そして、先ほどの出来事を加賀美に話しました。
里奈が、瑞奈が最後の文化祭を欠席したい事を話すと、もったいないと驚く加賀美。
いろいろ事情があり、みんなにも迷惑がかかると言う瑞奈。
学生の時はイベントなんて重要視しなかったが、大人になれば夢にまで出てくるほど後悔する。
文化祭直前に、家の都合で退学しなければいけなくなって、今でも悔いが残っている。
加賀美が話すと、瑞奈は自分には当てはまらないと言います。
加賀美は、瑞奈のファンだと言い、瑞奈は「じゃあなぜ普通に自分と話せるのか」尋ねます。
それは、「制服を着たあなたは普通の高校生にしか見えないから」と加賀美は答えます。
予鈴が鳴り、里奈は瑞奈に今日引き留めた事を謝りました。
席を立とうとする瑞奈に、里奈は本当はどう思っているのかと問います。
みんなと同じ最後の青春を楽しみたいと思うなら何でもする、あの記事のせいで自分は変わらないと世間に抵抗しようとするなら、私のお願いも聞いて欲しい。
里奈の言葉に、少し考えると答えました。
里奈は瑞奈に、自分の友人の言葉を聞いてどう思ったのか問います。
文化祭9日前
鵜久森は倉知にTシャツのデザインを見せています。
星崎は、試作品を着用しみんなに見せていました。
神楽達は出来上がった「喫茶すなを」の看板を披露しています。
江波は小物を担当し、機材のスイッチングは日暮と眉村が担当すると言います。
瑞奈は、「みんな手伝ってくれるけど不安じゃないのか」と問いました。
渡会は、「変な騒ぎになるか心配だけど、倉知が言っていたように自分がしたいことを出来ないのは怖いとみんな思っているからだ」と励まします。
みんなの優しさに瑞奈は感動していました。
ある事を前倒しして欲しいと話していました。
連と里奈の会話
里奈は学校で作業をしていると連から電話がかかってきます。
蕎麦を仕込んだが、帰りは遅くなるのかと聞かれますが、文化祭の準備で帰りが遅くなると里奈は答えました。
連は、文化祭は大丈夫なのか聞きます。
里奈は、瑞奈が頑張っているから大丈夫だと答えました。
里奈は「1周目の時はその日に起きて、瑞奈がいる学校での事件と言うことでニュースにも取り上げられ中止になった、何も悪くない瑞奈が全ての責任を負った」と話しました。
連は、その為に瑞奈を巻き込んだのかと問います。
里奈は、「この問題の本質は彼女にはない、人が勝手に作り上げるイメージを変えたい、瑞奈にみんなの常識を変えて欲しいと頼んだ」と話しました。
3年D組襲撃事件
「ストレス発散するぞ」と校門から堂々と入っていきました。
文化祭の8日前
瑞奈は、この惨状を見てたまらず教室から離れて行きました。
職員室にて、今回の事件に動揺している教師たち。
萩生田は、「もう少ししたら週刊誌が来るかもしれない」と言います。
里奈は、学校に着くや否や急いで教室に向かいました。
荒らされた教室を目の当たりにした里奈は、東風谷に瑞奈を見かけたか尋ねます。
先ほど見かけたが、すぐ教室から出ていったと話しました。
瑞奈を見つけた里奈
里奈は俯いている瑞奈に、「あなたには似合わないから顔を上げて」と言います。
瑞奈はヘッドホンを外すと、「ごめんね」と小さく呟きました。
「私がこの学校の生徒だからこんな事が起きた、みんなの大切な青春を傷つけた」と話します。
クラスのみんなと話をしないかと続ける里奈に、瑞奈は答えます。
みんなと何を話せばよいか分からない。
変な私がみんなの輪に入るとおかしくなると思い我慢していた。
でも私が調子に乗ったからこんな事が起きた。
みんなに責められるのが怖い。
涙ながらに話す瑞奈に、里奈は隣に座りました。
戦うことをやめれば、瑞奈にとって深い傷が残ってしまう。
瑞奈のように人から変わっていると言われる人が、自由に生きられることを証明したかったのではないか。
そう願うから、あなたはいつもその曲を聞いているのだと思っていた。
皆が思う以上に教師は生徒を見ていると里奈は話します。
だから、「あなたが思う以上にあなたに寄り添える」と続けるのでした。
緊急のホームルーム
里奈は瑞奈を連れて来て、ホームルームを始めました。
この文化祭はどうしようかと問う里奈に、「こんな状態で出来るわけがない」と貴島が怒りを露わにします。
生田は、「まず謝罪はないのか」と瑞奈に問いました。
「瑞奈にとってどうでも良い学校行事でも、私たちには大切な物なのにこんな事に」と怒りながら涙を堪えます。
鵜久森は、そんな事はわからない、瑞奈にとって文化祭がどうでもいいとは決めつけられないと話しました。
生田は、あんたに言われたくないと言いますが、鵜久森は、陰口を言われて自分がどういう人か決めつけられる事が怖かった、瑞奈の本当の気持ちを知るべきだと話しました。
東風谷はたまらず立ち上がり、「鵜久森が正しい」と言います。
阿久津も同意し、「みんなの話を邪魔するなら出ていけばいい」と言いました。
西野は舌打ちをし、相楽グループは教室から出ていきます。
阿久津は先生に謝りますが、里奈はそもそも文化祭は「任意参加なので問題はない、文化祭を守りたい人たちだけで話そう」と言いました。
自分がこの文化祭に参加したいと思ったからこうなった。
私は無関係だと表明していれば何か変わったかもしれない。
でも、どうでもいいとは思っていなかった。
ただ、みんなと同じ最後の青春がしたかった。
生田が瑞奈の話を遮ります。
だとしても起きた事は変わらない。
あんたが調子に乗ったせいで、変な奴らが騒いでこんな事になった。
生田の発言を聞き、里奈は「瑞奈の何が調子に乗っていると感じるのか」と問いました。
「瑞奈は皆と同じように当然の事を思っただけだ」と話します。
里奈は、「瑞奈は他の生徒と何も違いはない」と話しました。
瑞奈も皆と同じ3年D組の生徒だ。
なぜ、みんなと違う道を歩もうとする人を区別し糾弾するのか。
今回の事件が瑞奈以外の生徒であった場合、同じようにショックを受けると思うが、何も悪くない被害を受けたその人に、調子に乗っているせいだと言い追い打ちをかけるのか。
何故、瑞奈だけ批判されなければならないのか。
自分と違う道を歩む人は、別人ではなく人である。
好きな人に没頭する人、周りとは別のやり方で挑戦する人、その人たちも悩むし傷つくし涙も流す。
何故その事が、調子に乗っていると言うイメージで片づけられるのか。
そもそも、調子に乗ることは悪くない。
自分を信じて調子に乗ることを否定し続けた先に、何があっても自分を信じられない未来しかない。
瑞奈の目標を聞かせて欲しい。
唐突な里奈の発言に、涙を流しながら瑞奈は答えます。
私は世界一のアーティストになる。
絶対に確実になってみせる。
誰かにとって必要な人間に絶対になる。
里奈は、瑞奈の目標を聞いて調子に乗っていると思うのかと聞きます。
黙る生徒達に再び生田が口を開きます。
「さっきから何なんだ、何が言いたいの」と問います。
今回の事件が起きた理由は分からないが、狙いは文化祭の崩壊である。
教室を破壊し騒ぎを起こすことで私たちの俯く姿を期待している。
その人たちが1番調子に乗っていると思うことは、私たちがこの事件を気にせず文化祭をやり遂げる事だ。
みんなで調子に乗って、今回の事件はなかったことにしないか。
里奈の発言に戸惑う生徒達、鵜久森は貴島の肩に手を置き「今回はあと1週間あるから立て直せる」と励まします。
予定とは違うかもしれないが、その日をみんなで準備して迎えることは出来る。
誰かに壊されるくらいなら、みんなで調子に乗った日として刻みたい。
鵜久森は、みんなを見渡して再度訴えます。
神楽は、「廃屋喫茶にしてはどうか」と提案しました。
壊れた資材や看板も廃屋喫茶にしてしまえばそのまま使えるのです。
渡会は同意し、それならクラスTシャツで始められると言いました。
蓬田は会場に不審者が出たら、大量にレシーバーを用意して対応しようと提案します。
藤原は「体育館イベントに出る予定だから、他のクラスにもイベントは大丈夫だと言って回る」と言いました。
クラスがもう一度団結し、文化祭に向けて動き出します。
涙を流す瑞奈に少し笑顔が見えました。
文化祭当日
3年D組に里奈の夫が現れ、鵜久森に話しかけます。
里奈の夫だと明かす連に驚く鵜久森。
里奈は何処にいるのかと尋ねる連に、イベントの為に体育館にいると伝えます。
入口で警備する生徒たち。
イベントは順調に進行しています。
瑞奈が先頭に立って、眉村と日暮に指示しています。
後ろから生田が声を掛けます。
「今日の文化祭は楽しいか」と瑞奈に問います。
瑞奈は笑顔で、「控えめに言って最高だ」と答えます。
生田は小さく「ごめん」と呟きますが、瑞奈には聞こえてないようでした。
女子ダンス部のステージが終わると、生田は壇上で話し始めます。
驚く瑞奈に、「調子乗りの大将が最後に締めないと終われない」と言い生田は去ります。
生徒たちは瑞奈の背中を押しますが、瑞奈は楽器もないと焦りました。
急いで走ってきた夏穂がピアノを演奏します。
瑞奈のエンディングステージ
壇上に立った瑞奈はゆっくり話し始めます。
私は、小さい時から誰かから変だと言われてきた。
誰も私自身を知らないのに、お前は変だ変わっていると言ってくる。
矯正しようとしたが、そんなもんクソ食らえだ。
普通って何なんだ。
誰かと違うことしか出来ないのなら、誰かにとって必要な人間になってやる。
そんな気持ちに迷いそうになった時にいつも聞いていた曲がある。
今日、ここから私を排除しようとした人に拍手をさせてやる。
歌い切った瑞奈は、周りの歓声に感動しています。
鳴りやまない拍手の中で、瑞奈は頭を下げました。
文化祭のその後
そして、この文化祭の中で引っかかった出来事があるのです。
始業式の日1人遅くまで職員室の前で里奈を待っていたのは何故か。
タイムリープした日、鵜久森は訝しげに里奈を見ていたのは何故か。
鵜久森は問題にぶち当たると、何かを変える行動を率先して行ったのは何故か。
東風谷の告白
東風谷の体調を気にする鵜久森。
その告白を聞き、鵜久森の表情は固まってしまいました。
いよいよ文化祭が始まり、瑞奈がイベントの運営の責任者になるとは思いもよりませんでした。
変わり者と言われることを諦め、周りとの繋がりを絶っていた瑞奈を里奈は見逃しませんでしたね。
ダンス部の生田が瑞奈を敵視し、罵声を上げているシーンは心が痛みました。
鵜久森が積極的にクラスに関わることで、周りの生徒も協力的になっていて里奈の味方側の生徒が増えてきているように思います。
クラスが団結した所で、相楽の手下である浜岡達によって教室が荒らされてしまいます。
その出来事を糧に、再度D組が団結した場面は感動しました。
瑞奈の最後のステージの椎名林檎さんの「17」はとても素晴らしかったです。
瑞奈演じる詩羽さんはラッパーのイメージなんですが、こんなにも歌が上手だとは思いませんでした。
心に響く歌声と素晴らしい歌詞に是非注目して頂きたいです。
相楽グループの支配からどんどん解放されて、みんな自分らしく過ごせるクラスに近づいてきましたね。
しかし、相楽たちの企みは消えたわけではなく、今後も何か仕掛けてくるでしょう。
最後の東風谷の発言に驚きましたが、鵜久森はどう答えるのでしょうか。
また、里奈は鵜久森が2周目の人生を歩んでいる事に気づいてしまいます。
次週は、鵜久森と里奈がタイムリープしている事を共有しそうなので、新たな事実が判明しそうで今から楽しみですね♪
第6話ネタバレ
東風谷の告白
鵜久森は急いで追いかけようとしますが、「来ないで」と東風谷に制止されてしまいました。
「ごめん、来ないで」と背中を向けて呟く東風谷を心配そうに見つめる鵜久森。
鵜久森は東風谷を探し回っていますが、連絡取れず途方に暮れてしまいます。
鵜久森は語り始める
「私がこの1年をもう1度生きているのは何故だろうか。」
「私が引きこもって数か月が経った頃10月のある日、全てが嫌になった私は川底へ吸い込まれてしまった。」
「しかし目を開けると自分の部屋に居て、半年前の始業式の朝に戻っていたのだ。」
「そして、1度引きこもった私が再び学校に行く事は出来ないと思っていた。」
「でも朝食を用意してくれた心配を隠すお母さんの顔を見ると、私の足は何故か学校に向かっていたのだ。」
「そしてその中で1つだけ紛れもない違和感があった。」
「先生だけが私の記憶とは違う様相で始業式の日を迎えていたのだ。」
「先生を待ち伏せたが話せず、私は1人で考えを巡らせて自分の死の未来を変えたいと決意した。」
「先生に不登校になる日付を当てられた時、先生が2周目の人生を生きている事は確信に変わった。」
「私は自分だけの力で変わろうとしていたが、だけど簡単には変えられずイジメが続いてしまい未来を変える事を諦めかけていたが、覚悟を持った先生と言う味方が現れた。」
「そして先生が私に本当の意味で、未来を変えるための覚悟を教えてくれた。」
「それから毎日覚悟を持って過ごしている。」
「そして私は私自身に問いかける。」
「あなたは今、なりたかった自分を生きているのかと言うことを。」
2023年10月2日
化学準備室にて
里奈と鵜久森は昼食を取っています。
里奈はきんぴらを多く炒めすぎたので、鵜久森にお裾分けしました。
鵜久森は、好物だと喜んで食べています。
「不思議な体験をして変わったではなく、自分で踏み出した1歩で変われたと思いたかった。」
「だから、誰にも明かさず変わろうと思っていた。」
鵜久森はそう話すと里奈は、「そんな覚悟があったのに、余計な詮索をしてごめんなさい」と謝罪します。
「あなたは間違いなくこの2周目の人生を自分の意志で変えた、江波の件で協力してくれた事も感謝している。」
「もしかして、その後の事件を知っていたから?」
と里奈が話すと、鵜久森は答えます。
「家にいても事件になった情報は入ってきたので、文化祭の事も知っていた。」
「私は先生も知っている通り1周目で自死してしまった、先生も同じような経験をしたということなのか。」
里奈は、鵜久森にそう言われて本当の事を言います。
「私は、卒業式の日に生徒の誰かに殺された。」
「そして気が付いたら1年前の始業式に戻っていた。」
鵜久森は衝撃の事実に驚きが隠せない様子です。
「だから最悪な未来に繋がるあらゆる可能性があるものを排除し、この教室の生徒と向き合う覚悟を決めた。」
「でも今ではもう1つの理由もある。」
「私が教師であり、人を傷つける生徒を放っておいてはいけないと思うようになった。」
鵜久森は里奈の告白を聞いて話します。
「もしかしたら先生はそのことを伝える為に2周目の人生を生きているのではないか。」
「私は、なぜ自分に2周目の人生が与えられているかわからない。」
「でも、1つだけ分かっている事がある。」
「それは3回目は絶対に存在しない、人生のやり直しなんてありえないと言う事。」
「だから私は未来を変える為に必死に今を生きている。」
自室に籠る東風谷
母からクラスメイトが様子を見に来たと言われます。
しかし東風谷は会うことはせず、鵜久森は東風谷の家を後にします。
里奈の誕生日パーティ
里奈が帰宅すると、夏穂、連、加賀美が待ち受けていました。
夏穂はいきなり、里奈に今年の抱負を尋ねました。
その言葉を聞いて、複雑な表情を浮かべる連。
加賀美にからかわれる里奈ですが、今年の抱負はこれだと言いました。
夏穂は連に、「今好きって言っちゃえ」とからかいます。
その様子を見て里奈は、「皆の事好きだよ、いつもありがとう」と自然に言いました。
パーティの後の2人
連と里奈は改めて2人で乾杯しています。
連は「急に好きだと言って驚いた」と話します。
里奈は笑いながら、「突然言いたくなった」と話しました。
「嫌いと言う言葉はどんな時でも言えるし、その言葉を使っても自分の本当の気持ちは周囲には分からない。」
「でも好きと言う言葉は、自分の心の内を世界にさらけ出すもの、否定されれば傷つくし怖い。」
里奈の考えに連は同意します。
生徒たちの反逆
「喧嘩を売っているのか。」
神楽は急いで「そういうつもりではない」と答えました。
神楽は、「みんなに渡したから払わないのはおかしい」と言いました。
蓬田はたまらず「当てつけはどっちだよ」と言います。
「子供みたい駄々こねてカッコ悪い」と続けました。
相楽は突然立ち上がり、鵜久森の席の隣に立ちます。
鵜久森と相楽
鵜久森と相楽は廊下に出て向かい合っています。
「鵜久森、お前は最近変わった。」
相楽が言うと、鵜久森は「話って何?」と聞きました。
「ここらへんで普通にならないか。」
「今まで悪かった、ずっと俺たちを敵視しているのも疲れるだろう。」
「だからこれまでの事は1度忘れて欲しい。」
相楽の言葉を遮るように、鵜久森は話します。
「ごめん、心から思っていない謝罪は受け付けられない。」
「今までの出来事を全部忘れることは出来ない。」
鵜久森の言葉を聞き、相楽がイラつきながら「じゃあなんで話に来た」と言います。
そう鵜久森は言うと教室に戻りました。
職員室にて
他の教員は、校長が今年度帰って来ない事が確定し、教頭に全て任される件について話題になっていました。
相楽家にて
相楽が帰宅すると、浜岡が既に遊びに来ていました。
相楽は、「今イラついてるから」と言うと、浜岡は「何で?」と聞いてきます。
「うるさいから今日は消えろ」と言う相楽に浜岡は、「そういう時は俺の出番だな」と怪しく笑みを浮かべました。
東風谷と里奈
東風谷は家の外にある自販機で飲み物を買おうとしています。
里奈は東風谷に声をかけ呼び止めました。
里奈の言葉に驚く東風谷は、「もしかして先生は、星崎が言ってたみたいに人生2周目?」と里奈に問います。
「そんな未来になると信じている、東風谷の今の選択は否定しない。」
「でも、本当は友達と卒業したいと望んでいるのならと気になっていた。」
「鵜久森もきっと寂しがっている。」
里奈の言葉を聞き、東風谷は口を開きます。
「先生、私は最悪だ。」
「私の問題に鵜久森を巻き込んだ。」
「私は、鵜久森に好きと言ってしまった。」
「去年学校を休んだのもそれが原因で、体の不調を疑ったが異常はなかった。」
「鵜久森のイラストが話題になったぐらいの時から、謙虚な彼女を見て良い人だなと思った。」
「時々、胸が温かくなる気持ちになる。」
「これは人として好きなのか、違う好きなのかわからない。」
「この感情が厄介で辛い、誰にも聞けないし打ち明けられない。」
「そして文化祭の打ち上げの時に、その言葉を鵜久森に言ってしまった。」
「鵜久森は優しいから逃げる私を追いかけてくれた。」
「私自身がわからない問題なのに、鵜久森は何か言おうとしてくれた。」
「でも、その後の言葉が怖くて私は逃げることしかできなかった。」
「私は最悪だ、鵜久森がいじめられてた時は自分に矛先が向くのが怖くて傍観することしか出来なかったのだ。」
「好きと言う資格がないのに言ってしまい勝手に逃げた。」
里奈は、東風谷の言葉を聞き側に寄りました。
「あなたは勇気がある人だ、この世の中には好きと言う言葉が言えない人もいる。」
「言うのが怖いと思いながら、好きと伝えたあなたは勇敢なのです。」
「本当はどうしたいのか。」
里奈は東風谷に問いかけます。
「私は、本当はあの時の続きの言葉が知りたくて仕方がない。」
「怖いけど聞かないとこの問題は解決しない。」
鵜久森家にて
鵜久森は、朝から母のお手製のきんぴらを食べています。
「朝からお母さんのきんぴらを食べると幸せを感じる。」
と笑顔で話す鵜久森。
「お母さん、ありがとう。」
笑顔で話す鵜久森を見て、母も嬉しそうに微笑みます。
2023年10月4日
星崎がカメラを片手に外を眺めています。
相楽は教室を観察しながら何かを企んでいるようでした。
ホームルームは今日はなしになったと言うのでした。
鵜久森と東風谷
里奈は「私は廊下にいるので」と言って去ってしまいます。
鵜久森と東風谷は2人きりになりました。
鵜久森が腰掛けると、東風谷は話し始めます。
「私が先生に頼んで鵜久森を呼んだ。」
「何でもすると言って、ホームルームまで休みにしてくれた。」
「ごめんなさい、私の事で鵜久森に迷惑をかけてしまった。」
「でも、あの時鵜久森が何て言おうとしていたのかちゃんと聞きたい。」
東風谷の話を聞いた後、鵜久森は静かに答えます。
「なんで謝るの、思いのある好きを言われて迷惑なんて思わない。」
「私も東風谷に伝えたい事がある、実は今2周目の人生を生きている。」
東風谷は混乱しながら鵜久森に「どういう意味?」と尋ねます。
「私は1周目の人生で自死してしまった、その時にも東風谷は思いを打ち明けてくれた。」
「不登校になって数か月が経った時、東風谷が突然私の元へ訪れてくれた。」
「家から出れなかった私に何度も会いに来てくれた。」
「そしてある日、東風谷に直接会うことに決めた。」
「その時にあなたは、私が弱くてひどい人間だからと何度も謝ってくれた。」
「何故そんなに謝るのか、あなただけが悪いわけじゃないと私は話した。」
「すると東風谷は、多分あなたが好きだからと言ってくれた。」
「でもその時私は、私なんかを好きなんていったらあなたに迷惑がかかると言ってしまった。」
「その時私は、この先ずっと誰かの大切な思いに答える事が出来ないのかもしれない。」
「そんな事を考えていると、目の前にある川に吸い込まれてしまったの。」
「それなら私のせいじゃ……」と呟く東風谷に、鵜久森はすぐさま否定します。
「それは絶対に違う、あなたのせいじゃない。」
「こんな話を信じてくれるかわからないけど、私は何故この日々が与えられたのかずっと考えていた。」
「その答えが東風谷の顔を見て分かった気がする。」
「私はずっとあなたを追いかけていた、呼び止めた日も、一緒に帰ろうと言った日も、友達になりたいと言った日も。」
「私はずっと東風谷を追いかけ続けていたんだよ。」
「私はありがとうと東風谷に言う為に過去に戻ってきたんだ。」
「辛くて悲しい時に、好きと言う言葉にどれだけ救われたか。」
「この前の海で言おうとしていた言葉はありがとうだよ。」
「あなたの思いの全てには答えられないが、心からありがとうって思える。」
準備室を出た鵜久森は、里奈に感謝を述べます。
笑顔で受け取る里奈。
鵜久森は、「先生のおかげで1番の希望が叶った」と話します。
再び深くお辞儀する鵜久森。
不穏な手紙
鵜久森は、教室に戻りロッカーを開けるとそこには手紙のようなものが入っていました。
「放課後に新校舎の吹き抜け廊下へ来ること」
そのメモを見て何か感じ取る鵜久森。
里奈は、鵜久森から貰った誕生日プレゼントを開けます。
中身は里奈と鵜久森が書かれたイラストとメモリーカードでした。
早速パソコンで再生する里奈。
鵜久森の最後のメッセージ
そこには、1人で撮影している鵜久森がいました。
「先生、この日付を覚えていると思うが、2023年10月4日は私が自殺した日である。」
「なんでこの動画を残したのかと言うと、3回目はないのと同じように、明日が来る実感がないのだ。」
「もしもの事があればと思い先生への思いを残した。」
ビデオは続きます。
「先生が教室で1人じゃないと言った日、何故かすごく力が湧いた。」
「あの日私がみんなに話した出来事は、1周目で自殺しようと思っていた時に残しておこうと思っていた手紙の内容だ。」
「私がされた出来事は誰かに残してやろうと思っていたものだ。」
「でもあの時思った、命なんかかけなくても言っても良いんだって事を。」
「知って欲しい事は言葉に出して良いんだって。」
「私は先生のおかげでたくさんの希望が叶えられた。」
「クラスメイトと一緒に帰ったり、友達とお昼ご飯も食べて、面倒くさい文化祭もやって。」
「それで私は確信した、自分の人生は自分で終わらせるべきではない事を。」
「だって生きていれば状況は変わるから。」
「先生、これから先私みたいな生徒がいれば教えてあげて欲しい。」
「この世界は変わることを。」
「でもその人は聞き入れないかもしれないが、絶対に生きていれば変わると言ってあげて。」
「変えてくれる誰かが世界のどこかにきっといるから。」
「どんな些細な事でも良いから何かを変えて見て欲しい。」
「別に変わろうとしなくても良いから、生きていて欲しい。」
「生きるんだって。」
「私はこの半年間、私なりに全力で生きた。」
「少しだけ私のなりたい私になれた気がした。」
「でも、死にたくない。」
「お母さんのきんぴらも食べたいし、先生とも話したい、みんなと旅行にも行きたい。」
「もしやっぱりダメだったら、先生にバトンを託す。」
「私のような生徒が生まれないような教室に、無自覚に人を傷つける世界を少しでも変えて欲しい。」
鵜久森の涙ながらの訴えは、ここで終わってしまいました。
絶望した里奈は、鵜久森の手を握り祈りの言葉を放ちました。
「お願いします、もう1度やり直させてください。」
「どうか、お願いします。」
「こんな未来のために生きてきたわけじゃないんです。」
「どうか、どうかお願いします。」
もう1度と何度もつぶやく里奈。
今回は、東風谷の告白と鵜久森が2周目の人生を歩んでいる事が発覚しました。
東風谷は、鵜久森が好きである事が本人にバレて不登校になってしまいます。
鵜久森はそんな東風谷を受け入れ、「好きと言ってくれてありがとう」と感謝を述べる場面に感動しました。
きっとこの2人は真の友情で結ばれたのだと思います。
この回で、鵜久森は2周目の人生を歩んでいる事が明るみになり、東風谷と里奈に打ち明けています。
そして3回目の人生はないから全力で生きなければいけない、と里奈に話していましたね。
そして、相楽グループの勢力が衰え始め、ついに他の生徒たちから反発されました。
相楽は何を思ったのか、鵜久森に謝罪をしていましたが、鵜久森は彼の言葉が真実ではない事を感じ取り受け入れませんでした。
気に入らない相楽は、浜岡の力を借りて何か仕掛けてくるのでしょうか。
そして鵜久森は1周目の時に自死してしまった日に、ある人物と揉みあいになり渡り廊下から転落してしまいます。
これは、1周目の里奈が突き落とされた場所と同じだと予想できますね。
鵜久森を突き落とした犯人と里奈を突き落とした犯人は同じなのでしょうか。
そして、里奈に最後のメッセージを残し鵜久森は亡くなってしまいます。
里奈を演じる松岡茉優さんと、鵜久森を演じる芦田愛菜さんの演技が素晴らしいので、涙なしでは見られませんでした。
第7話では、鵜久森を突き落とした犯人が見つかるのでしょうか。
これから始まる第2章が気になって待ち遠しいですね。
第7話ネタバレ
事件後の3日後
教師たちも疲弊している様子で、相変わらず校長不在で対応していました。
里奈は事件のショックで出勤できず、ベットから出れない状態でした。
夫の連が「今日はあの日だろ?準備しようか」と里奈に促します。
今日は鵜久森の葬儀の日です。
重い足取りで向かいますが、偶然鵜久森の母親に出会います。
鵜久森の母親の美雪に話しかけられ驚く里奈。
里奈は涙を流し言葉に詰まりましたが、美雪は「ありがとうございます」と深く頭を下げます。
驚く里奈に美雪は話します。
「うちではずっと先生の話をしていた」
「先生が私と待ち合わせしてくれた、一緒にご飯を食べてくれた」
「先生は私の人生を変えてくれたんだ」
「先生は最高の教師なんだ」
「あの子が笑顔で登校できるようにしてくれて、本当にありがとうございます」
「でもなんでこんな事になったのか」
「あの子が笑顔で過ごせていた学校で、自死を選ぶとは思えない」
「事故だとしても、何故立ち入り禁止の所に入っていったのか」
「先生、あの子はなぜこのような状況になったのでしょうか」
葬儀後
葬儀の後帰宅した里奈を、連は夕食を作って待っていました。
食べようとする連に、里奈は唐突に話し始めます。
「なぜ、鵜久森はあんなことになったのだろうか」
「やはり運命は変えられないのかな」
すると連は口を開きました。
「たった1回そうなってしまった事を結論と思い込まない方が良い」
「だからこれを運命だと結論にしてはダメだ」
「俺は里奈が生き続けられる未来の為なら何でもする」
連の言葉を聞いて、里奈は何かを決意した様子で椅子に掛けます。
夕食を口にして、笑顔を見せる里奈。
「今日鵜久森の母親に会って話をした」
「怒られたり、憎まれたりすると思っていた」
「でも、ありがとうって言われたの」
「娘を笑顔で登校できるようにしてくれてって」
「だから私は鵜久森の母親に、何でこんな事になったのか伝えなければいけない」
「だって鵜久森は死にたくないって言っていたから」
「この出来事には絶対に理由があるはず」
「私は、誰かが犯したこの罪を許さない」
2023年10月10日
里奈は、鵜久森の家に寄り仏壇に手を合わせていました。
「わざわざありがとうございます」と頭を下げる母親。
里奈は「今日はどうしても手を合わせたかった」と話しました。
「なんでこんな事になってしまったのか、全力で向き合うと決めた」
「その理由を探す為なら何でもする」
そう言って立ち去ろうとする里奈に、母親は「あの日の夕食に娘の好物のきんぴらを食べるはずだった」
「今もまだ冷蔵庫に残してある」
「先生どうかよろしくお願いします」
そう言って再び頭を下げる母親に、里奈は静かに頷きました。
学校に向かおうとすると、夏穂と智美が車で里奈を待っています。
里奈は「心配かけてごめん」と謝りました。
「こんな時に心配しない奴は友達ではない」と言い切る夏穂。
「もう少し休まなくて大丈夫?」と優しく尋ねる智美。
「今休んでしまったら、一番大事なものを失ってしまう気がして」
「それに行くと決めたのは自分の意思だから」
里奈はそう言って笑顔を見せました。
里奈が職員室に入ると、教師たちが並んで待っていました。
「大変な騒動の中、休んでしまい申し訳ない」と謝罪する里奈。
里奈がそう答えると、林が「それは警察の見解では事故か自死だと結論が」と言います。
里奈はパソコンを取り出し、ある映像を教師たちに見せました。
教師たちは言葉を失っていますが、里奈は説明を始めます。
「黙っていて申し訳なかったが、これは今年の4月の映像である」
「鵜久森がイジメに遭っている可能性があり、教室に監視カメラを設置した」
花村は「何故そのような事を」と驚いています。
「彼らと戦うには武器が必要だった」
「そして鵜久森はこの日から自分の力で戦い始めた」
「本人の勇気で変わっていった」
教頭は「先生は私たちにこの映像を見せて何をしろと言うのか」と言いました。
「大人が物事を表面だけを見て結論付けてはならない」
「彼女の身に何が起きていたのか知るために何でもしなくてはならない」
里奈の言葉を聞き、困惑する教頭や教師たち。
そして教室へ
里奈は教室に向かい、生徒たちに鵜久森が転落死してしまった件を話します。
「現在は不慮の事故か自死と言われているが、そうではないと考えている」
「鵜久森は誰よりも生きることを大切に思っていた」
「彼女の事を単なる事故や彼女の責任で終わらせてはならない」
「この出来事には理由があり、私たちは向き合わなくてはならない」
「皆がこの事件の関係者であり、1度彼女を傷つける行動をした1人である」
「今この教室の様子は職員室にて全教員が監視している」
「そしてあの裁判の様子を教師たちに見てもらった」
中園は「何故そんな事を」と呟きますが、
「向き合うとはそういう事だから」と里奈は続けます。
「全てをさらけ出して、何故このような出来事になったのか考えなくてならない」
「むやみにこの内容を外に漏らすつもりはない」
月野は「だからって監視されたホームルームを開かなくてもよかったのでは」と言います。
「これは大人たちに見せつける為である」
「そしてみんなが向き合う覚悟を決め、それだけがこの学校が都合の良い結論で問題を終わらないようにする方法である」
「今はみんなの心に悲しみがあると思うが、考える事を意識し続けなければ考えなくなってしまう」
「そして失った人の席の前で笑い話も出来るようになるでしょう」
「いつまでも悲しみを抱え続けるのは正しいとは思わない」
「都合の良い結論に目を逸らし過去に変えてはならない」
「私たちには考える責任があるのだ」
西野は「責任とか言われても意味が分からない」と言いました。
「鵜久森が生きていたから」
「彼女がなぜこのような出来事を迎えたのか、彼女が最後どのように命を燃やして生きたのか」
「彼女は頑張ったのに命を落としてしまった生徒ではなく、最後まで命を燃やし続けた生徒だと思う」
「かつて彼女をいじめた人、傍観した人、手を差し伸べられなかった人、私たちは二度彼女を傷つけることは許されない」
「私たちは彼女の生きざまに向き合わなくてはいけないのだ」
「まずこの教室から変わるのだ」
里奈の言葉を真剣に聞く生徒と見守る教師たち。
東風谷と阿久津、向坂と瓜生、江波と栖原、瑞奈と日暮、眉村、生田が立ち上がります。
それぞれ鵜久森に関わった生徒であり、理由を知りたがっているのです。
「熱くなっている所で悪いけど、向き合うって何をする?探偵ごっこでも始める気か」
相楽が口を挟みますが、里奈は立ち上がった生徒に感謝し席に着くように促します。
「理由を全て解き明かすのは正しいとは言えない」
「最も避けるべきことは、彼女を憶測で語る事」
「言葉を失ってしまった人への冒涜である」
「そのために真剣に彼女の事を考える事が、彼女に向き合うということなのである」
中園が立ち上がり話し始めます。
「この空気の中言い出しにくいが、こんな空気の中毎日が進んでいくのは疑われるから嫌だ」
「私はバレーの推薦で進学出来るかもしれない」
「だから一生懸命頑張ってきたのに、この件が原因でそれがなくなるかもしれない」
「それが原因で変の目で見られたらとても怖い」
「最低な言い分かもしれないが、他の人の事を考える為に自分の未来の可能性がなくなるのは怖い」
瓜生は「それじゃ先生の言った事が」と言いかけると遠山が立ち上がります。
「俺も中園が言っている事はわかる」
「自分も剣道で大学を狙っているから、他に考えることがたくさんある」
「正直、昨日の事に囚われて明日が壊れてしまいそうで嫌だ」
生徒の本音を聞き里奈は話し始めます。
「それはあなたたちの言う通りだと思う」
「今までの話は、私の願いや誓いでもある」
「でもそれであなたたちの未来が壊れてしまうのならするべきではない」
「みなさんの未来は同様にとても大切なものである」
「今日の放課後にこの件について学校より発表する予定だ」
「今日は全ての授業を休止し、みなさんでこの教室をどうするのか結論を話し合って欲しい」
里奈は話し終えると、教室から去りました。
「みんなに先生の思いを伝えてくれてありがとう」
「私は、鵜久森の生きざまに絶対に向き合う」
東風谷の誓いを聞き、里奈は「こちらこそありがとう」と感謝します。
「鵜久森は私の思いを聞いてありがとうと言ってくれた」
「その言葉を貰ったので、ただ悲しむだけでは申し訳ない」
里奈は「その言葉はすごい、心からのありがとうには絶対報いたいと思ってしまう」と返します。
「先生、1周目の時は私はどんな様子だった?」
そう聞く東風谷に、里奈は驚きました。
「鵜久森から2周目の人生であると打ち明けられた」
「その言葉には嘘には聞こえなかった」
「だから先生もそうとしか思えない」
言葉に詰まる里奈ですが、ゆっくり話し始めます。
「しばらく泣いていたが、冬頃にはそんなあなたは見かけなくなった」
東風谷は「私は鵜久森の席の前で笑っていたのか」と肩を落としました。
しかし決意した様子で「私はそんな私を変えたい」と宣言します。
里奈も「何も出来なかった私を変えたいと思う」と言い決意するのでした。
教頭は、校長に事件の概要を電話で説明しています。
しかし電話を切った後、思わずテーブルを叩きつけました。
そこに里奈が登場します。
生徒だけでの話し合い
森海は、野球で推薦の話が来ていた蓬田にどう思うか尋ねました。
蓬田は少し考えて話し始めました。
「考えてみたが俺にはよくわからない」
「俺は馬鹿だからこの出来事に向き合うから、推薦や未来がどうかなるなんていくら考えてもわからない」
中園は「私も全部分かっているわけではない」と否定しますが、
「でもあの時俺が黙っていたのは、向き合うべきだと思ったからだ」
「未来はどうなるとかわからないけど、自分の未来のために大切なことに向き合わなかった自分を俺は許せる気がしない」
一方先生たちは
「事故かもしれないっていう心の逃げ場所がないと怖い」
「もしかしたら、自分も何か出来たら彼女はこんな事にはならなかったのではと思えてくる」
「それと向き合えと言われるのが怖い」
林はそう呟くと、花村も同意しました。
「私もそうだ、でも九条先生を見て私が選んだ職業は教師なんだなと実感した」
「もう生徒の前で逃げることは許されない事なんだ」
里奈の話しを聞いて、教師たちも変わり始めています。
教頭と里奈
里奈は、「やはり校長は、事故や自死で発表すべきだと言っていたか」と問います。
教頭は「警察がそう言っているならそのように発表すべき、渡りに船であると話していた」と答え話し続けます。
「私は昔、国語の教師をしていた」
「慣用句を耳にしてここまで腹を立てたのは初めてだ」
「先ほどのホームルームに感動した」
「この学校を守るために私はどうしたらよいのか」
校長の問いに、里奈は答えます。
「もっと自由に考えてはどうか」
「様々なケースがあるので一概には言えないが、このような事件が起きた時に真実を捻じ曲げて世間に声を出している人を見ると、誰かの尊厳をけなしてまで何を守ろうとしているのかと」
「その不義理を背負う事は、今傷つくよりもっと苦しいのに何故なのか」
里奈の言葉を聞き、教頭は話し始めます。
「そんな簡単な事ではない」
「僕のせいで、先生のキャリアや生徒達が不安がるかもしれない」
「でも一つだけ話をしていて思い出した」
「私が教師になった理由は、生徒に先生カッコイイって言われたかったから」
「ただそれだけだったのに」
そして教師たちも集まってきました。
教頭は立ち上がりました。
放課後、教頭の覚悟
放課後、教頭を含む学年を受け持つ教師たちが教室に来ました。
教頭が話し始めると、東風谷は「私たちで話した」と発言します。
話し続けようとする東風谷を制止し、教頭は話し始めました。
「みなさんの顔を見ればどのような答えが出たのかわかる」
「しかし、生徒がするべきことは考える事までだ」
「この結論の責任を背負うのは、我々大人である」
そして教頭や教師たちは深く頭を下げました。
「今回の件を学校として向き合わせて欲しい」
教頭と先生は「お願いします」と頭を下げたまま言いました。
教頭が「よろしいでしょうか」と言いますが、誰も反対している生徒はいませんでした。
「ありがとうございます、それでは全てのクラスにお願いに参るので」
そう言って、教頭たちは教室を後にしようとしました。
「ガッシュ教頭、カッコイイぞ」
蓬田は笑顔で教頭に声を賭けました。
「まだまだこれからだ」
教頭はそう答えると、教室を後にしました。
記者会見
校門前には多くの報道陣が集まっています。
里奈は、記者会見に自分も出席したいと話しました。
しかし教頭は「いや、これは私一人で出席する」と言い、今年の漢字を眺めます。
「これを書くときに調べたが、鱓って自分より大きな敵にも口を開いて立ち向かうらしい」
「今年の漢字が叶った」
そう言い、1人で会見場所に向かうのでした。
会見の様子を美雪も見守っています。
記者会見が始まり、緊張した面持ちで教頭が入室しました。
「わが校で1人の生徒の命が奪われてしまい、遺族の方々に深くお詫び申し上げます」
「本当に申し訳ございませんでした」
「警察に捜査して頂き事故か自ら命を絶った可能性があるとの判断がありました」
「ただ、学校の中で聞き取り調査を行った結果、その生徒は誰よりも強く生きようとしていました」
「なので現状の見解で結論付けるのは尚早だと考えています」
「我々は全力でその理由と向き合いたいと思っております」
記者は「それは学校の中で問題があったと言う事か」と質問しました。
「それを含めて全力で本質に向き合いたいと言うことです」
「でも、一つだけ約束して頂きたいことがございます」
「それは、関係のない人が憶測で言葉を投げかけるのは辞めて下さい」
「ここは学校で、未来がある人達が多くいます」
「その一言で人生を左右されてしまうかもしれない」
「それでも言葉を投げたいときは、責任者である私に言ってください」
「責任があるのは生徒でも教師でもなく、責任者である私ただ1人です」
「私がお伝えしたかった事は1つだけ、この学校が当該の生徒について本気で向き合う時間を作る為なら、私は何でもすると言うことです」
会見が終わり帰宅する里奈
帰って来た里奈を連は温かく迎えます。
「会見は見た、里奈お疲れ様」
テレビの中で誰かが鵜久森の死を語る姿を見て、私は初めて彼女はもう死んでしまったと実感することが出来たのです。
「鵜久森に何も出来なかった」
「あんなに一生懸命生きて戦っていたのに、なんで…」
美雪はあの日のきんぴらを手に取り、娘の事を思い出していました。
かつて「覚悟を持った本気は常識を変えるって先生が教えてくれた」と話していた事がよぎります。
東風谷宅を訪れる星崎
遅い時間に尋ねてきた星崎に東風谷は驚いています。
「やばいものを見つけたからとにかく見て欲しい」
「東風谷が一番向き合うって言ってたから」
星崎はそう言ってパソコンを開きます。
「この人、前に居酒屋で会った人だよね?」
「絶対なんかあるよ」
星崎の言葉に、東風谷は息を飲んでいました。
今回は、転落死してしまった鵜久森への生徒の葛藤や学校の対応がメインの回でした。
鵜久森が亡くなってしまい里奈や生徒達はかなりショックを受けていましたね。
あの問題児グループも今回ばかりは静かにしていましたが、この中に鵜久森を突き落とした犯人が潜んでいるような気がしてなりません。
もし学校で何らかの出来事が原因で生徒が亡くなってしまったら、里奈のように誠実に対応してくれる教師がいる学校があれば良いですよね。
今回の里奈のホームルームがきっかけで、教師や教頭を含む学校全体が問題に全力で向き合う事を諦めない方向になって良かったです。
特に今回変わったのは教頭でしたね。
事なかれ主義で問題には目を瞑るスタイルでしたが、里奈の言葉をきっかけに変わり、最後の記者会見ではかっこよくて感動しました!
これをきっかけに、学校が変わり続けてくれる事を願います。
そして最後、星崎が東風谷に事件当日に映っていた怪しい人物がいた事を明かします。
生徒に扮していたのは浜岡周吾だと考えられますが、果たして鵜久森を突き落とした事件と関係しているのか?
浜岡の存在が明かされると相楽が責められると思いますが、次回はどんな展開が待っているのでしょうか。
来週が気になって待ちきれませんね♪
第8話ネタバレ
鵜久森宅にて
里奈は鵜久森宅を訪れ、仏壇に手を合わせています。
美雪はまだ学校へ行く気になれず、里奈が出向いたのでした。
学校は、キチンと向き合う方針である事を里奈は伝えます。
「あの会見を見て驚いた」
「ずっと娘の写真を飾っていなかった」
「突然の事だったのもあるが、自然とこの事に向き合うのを避けていたのだ」
「葬儀が終わると、悲しみを紛らわすために仕事に没頭していた」
「すっと一人で考えていたので、何を考えているかわからなくなった」
「そんな時に先生方の話を聞いて、私も向き合うべきだと考えた」
「だから今は自分の意思で娘の写真を飾らないようにした」
「それはどういう意味で」と尋ねる里奈。
「毎朝その写真ばかり見ていると、その表情しか浮かばなくなるから飾るのをやめた」
「今日は先生に1つお願いがある」
「なんでこんなことになったのかという疑問は、娘がこの出来事に追い込まれてしまった何かを知りたいと言う意味ではない」
「娘が最後どんな顔をしたのかただ知りたいだけ」
そう話す美雪に了承する里奈。
職員室にて
教頭は朝礼に出席せず、鵜久森の事件について警察や学校関係者への対応に追われているようです。
先生たちは、協力できることはないかと模索していました。
林は里奈に「覚悟を決めたから協力できることは何でも言って欲しい」と言います。
里奈が感謝していると、星崎がいきなり尋ねてきました。
教室にて
相楽と迫田が教室に入ると、教室内の全員から睨まれてしまいます。
星崎は里奈に例の映像を見せ、「すぐに東風谷に見せに行ったら話が広がってしまった」と話すのでした。
「相楽ってのはお前だろ」と栖原は続けました。
急いで迫田は引き離しますが、瓜生と掴み合っています。
東風谷は「知るべきことに近づいているのは事実だ」と反論します。
「鵜久森とはどんな関係があるの?」
「こんな事になったのはあなたのせいだ」と相楽に向けて続けます。
「お前らはどうせそう思ってるんだろ」
里奈は相楽に「詳しく話して」と相楽に言いました。
「結局探偵ごっこかよ」と相楽は大笑いし、向坂が怒りますが神楽は止めます。
「もし相楽がやったとして、こんな風に笑えるなんて人間じゃない」
その言葉を聞いた相楽は「俺は人間じゃないかもしれない」と言いました。
「この教師ももはや人間じゃないって言ってただろ」と続けて帰ろうとします。
里奈は生徒たちに言い聞かせます。
「相楽はあの出来事を自分で起こしたとは言っていない」
「憶測で様々な事を決めつけるのは間違いだ」
迫田と相楽
迫田は相楽を心配し、後をついて行きました。
すると相楽が「そういう事されるのが一番ウザい」と言い、迫田は「あのまま教室にいてもうざいだけだから」と返します。
「じゃあ着いてくるな」と突き放す相楽に迫田は「このままでいいのか」と問いました。
「くそだるいし、マジで俺がやってるかもしれないぞ」
そう言う相楽に「金持ちの坊ちゃんがそんな事出来るわけない」と迫田は返します。
喧嘩になりそうな2人を止めに入る里奈。
「周りの人の迷惑になるのでやめなさい」
そう言う里奈に「なんでお前がここにいる」と不服そうな相楽。
反論しようとする相楽に被せて里奈は続けます。
「あなたは今、説明できない何かが心にあるのではないか」
「変わろうとしなければ何も解決しない」
「鵜久森が変えていった事はあなたが一番響いているのではないか」
「いつでも話を聞く準備ができている」と言う里奈。
帰ろうとする里奈に迫田が話しかけます。
化学自習中
突然、江波のスマホに浜岡から電話が来ます。
クラス全員が注目する中、電話に出る江波。
どこで電話しているのかと聞かれた江波は「学校だ」と答えます。
浜岡は「そりゃそうだ、電話の用件はなんだ」と言いました。
「うちの学校で生徒が亡くなった日学校に来ていたのがわかった」
江波がそう言うと、「バレるの早すぎる」と笑います。
「あの日なんで学校にいたのか、相楽とは関係があるのか」
迫田と里奈
迫田は相楽が犯人だとは思えないと話しています。
「私は警察ではないので、犯人捜しをしていない」
「担任として、結果がどうであろうと生徒の悩みに寄り添い努力すると決めた」
「私が許せないのは犯された罪である」
「どうしてそう思うのか」と迫田に問う里奈。
「あいつが最近異常に笑っているから」
「ヤバイことをしている時笑っているのはそうだが、今のあいつの笑い方は壊れそうな自分を隠すときの笑い方だ」
「だから相楽は壊れそうになっているはずだ」
「都合の良い事だと分かっているが、あいつを救ってやって欲しい」
そう話す迫田に里奈は何かを思っているようでした。
居酒屋にて
瓜生と向坂が怒っている事に気づいた智美。
2人は何があったのかと問います。
夏穂はそんな2人の話を聞くと言いました。
瓜生と向坂は、鵜久森の事件の犯人が浜岡と相楽かもしれないと言う事を話します。
そして、文化祭襲撃事件も2人の仕業だと分かったのでした。
事件の前に鵜久森と相楽が衝突していたし、事件を起こしたのは相楽ではないかと言いました。
その話を聞いて夏穂は、2人を止めました。
智美も夏穂に続けて言います。
そう言う夏穂に「それは嫌だ」と話す向坂。
「俺たちは昔相楽と友達だった」
「まだ何も分かってない状況で、後ろ指を刺されるのは嫌だ」
そしてその話は里奈の耳にも入り、「2人にはよく話してくれたと伝えて」と言い電話を切りました。
相楽宅にて
里奈は相楽宅を訪れます。
里奈は相楽の自宅の状況を調べてから訪れたのでした。
相楽は「何のために訪れたのか」里奈に問います。
相楽はふざけた冗談を言いながら笑っていました。
里奈は話し始めます。
「相楽は5年の葬儀の時も同じように笑っていた、と迫田が話していた」
「そして彼に、あいつを救って欲しいと頼まれた」
その言葉に戸惑う相楽。
「苦しい話をして申し訳ないが、あなたの母親が5年前に亡くなった事を聞いた」
「突然事故で母を失った友人にどう声をかけようか考えていたが、そこには照れくさそうに笑う相楽がいた」
「その笑顔を見て、親を失う辛さを痛感したのだ」
「そして今、あの時と同じような笑顔を見せるあなたがいる」
「悲しいことがあったから手を差し伸べに来たのか」
里奈は動じず話し続けます。
「私は相楽を救って欲しいと言う迫田の願いを断った」
「どんな過去があっても、あれだけの人を傷つけわがままを押し通した人間は覆せないと話した」
「あなたたちは、助けてと願った人たちに手を差し伸べた事はあるのか」
「私はただあなたの話を聞きに来ただけ」
「鵜久森の事件は自分のせいだと言った意味が知りたい」
「それは絶対に許されない事であり、永遠に消えることはないだろう」
相楽は鵜久森に言われた言葉を思い出し、座り込みます。
「鵜久森にもお前と同じような事を言われた」
「俺がしたことは忘れられないって」
「ひどいことをしている自覚はあったが、周りのやつも笑っているし別に平気だろ思っていた」
「俺が作った楽しい空気の中で、それぞれ役割を果たして楽しくやってると思っていた」
「でも、工学研究会の奴らにハブってくれと言われた時からイライラしていた」
「鵜久森にそれを言われた時も、初めは何故言われたのかわからなかったが、あいつが死んだときに俺はあいつらに心底嫌われていたと実感した」
相楽が言いかけると、里奈は遮って話します。
「まだ自分を守るのか」
「自分は気づいていなかったから起きた事は仕方がない、と言おうとしているのか」
「2023年4月21日、鵜久森が立ち上がった日である」
「彼女が覚悟して立ち上がった日、あなたは笑っていた」
「彼女が笑っていないと心がおかしくなりそうと話していた時も、あなたは笑っていた」
「心無い嘲笑だと思っていたが、迫田の話を聞きあれは自身を守るための笑いだった」
「鵜久森に共感しながら、あの時気づいていながら自分を変えずに過ごしていた」
「鵜久森の気持ちを理解したら、自分が許せなくなってしまう」
「弱い自分を隠すために、楽しい自分や幸せな自分を見せつけるのに必死で目をそらし続けていた」
「その結果、無自覚な振りをして人を傷つけ笑っていた」
里奈は立ち上がり、相楽の側に座ります。
「何故、目先のプライドを優先して弱さを隠すのか」
「自分のせいだと弱さを見せたのに、自分を隠して笑ったのは何故か」
「傷つく人がいるとわかっていながら、自分のプライドを優先させてしまうのか」
「私たちは、覚悟して自分の弱さを見せた彼女の強さを目の当たりにしたのに」
「弱さを見せる覚悟はあるのか」
「その覚悟があるなら、明日必ず学校に来て」
「これがあなたが変わる最後のチャンスだ」
連と里奈
連は車で里奈を迎えに来ていました。
里奈は感謝しますが、連は「ずっと近くで待っていた」と話します。
連の言葉に里奈は驚き「何故?」と聞きました。
そう話す連に里奈は少々驚いていますが、「今からダサいことを言う」と連は続けます。
その言葉を聞き、里奈は再び感謝します。
連は「何故今まで相楽にアプローチしなかったのか」と問いました。
「相楽の歪みの本質に気が付いたのは最近だった」
「文化祭の事件は、1周目も2周目も起きていた」
「瑞奈の件や教室が変わったにも関わらず、あの事件は起きてしまった」
「彼が手引きしていたと気づいたときに思ったことがある」
「自分から納得できない何かを探してしまう、何かが足りない感覚になっていると」
「多分それを1度も彼は表に出したことがない」
里奈の話を聞き、連は「彼も出せるといいな」と話します。
教室にて
翌日、里奈が教室に入ると相楽は登校していませんでした。
「昨日の話はこのままでは納得できない」
「文化祭の事件もその他も相楽がいろいろやっていたし、鵜久森の事件も」
と話す東風谷を向坂が遮ります。
「先入観で話をするのはやめよう」
「確かにあいつはやらかしていたが、相楽が登校する前にこんな空気を作り出すべきではない」
すると阿久津が「でも肝心の本人が来ていない」と言いました。
相楽の告白
相楽はゆっくり話し始めます。
「鵜久森が危険を犯そうとしたのは俺のせい」
「あいつは何かを変えようとしていた」
「その変えたいと思う空気を作っていたのは俺だ」
「あいつは、あの日に何か変えようとしてあんな場所にいったはずだ」
「だから俺のせいだと思った」
月野は「文化祭の事件を起こしたのは相楽だ」、貴島は「鵜久森の事件に関わっていたとしてもおかしくない」と反論します。
「人の意見を得てしてそう考える方が自然である方向に流れていく、そこに想像や憶測があることは忘れ、多数の意見作り矛先を向ける」
「しかし全ての出来事の本当を知っているのは本人だけである」
「相楽から本当の話をしてもらおう」
里奈がそう話すと、クラス全員が相楽に注目します。
相楽の本音
相楽は再び話し始めます。
「文化祭の事件を起こしたのは自分だ」
「俺は多分お前たちに嫉妬していたんだと思う」
「俺と関係のない所で楽しそうに笑っている姿を見たら腹が立った」
「それで、俺が楽しくないものは壊したくなった」
「でも、自分自身で実行する事は怖くてできなかった」
「だから、金さえ払えば何でもやってくれる浜岡に頼んだ」
「でも、お前たちは乗り越えた」
「それを見て俺は怒りではなくショックを受け、特別な存在ではなかった事を思い知った」
「それで何とか普通になろうと思って鵜久森に話しかけた」
「でも鵜久森に私は忘れられないと言われた」
「そこで俺は特別どころか最低の人間だと理解した」
「本当はそれを理解していたが、自分を隠すためにお前たちにひどいことをした」
「鵜久森の事を話すと浜岡が何かしようかと誘ってきたが、俺は断った」
「鵜久森の言葉を聞いて、これ以上誰かに忘れられない傷を作るのが怖かった」
「自己満足に聞こえるかもしれないが、聞いて欲しい」
「みんな、すまなかった」
神楽は「ずるいよ、全部お前の勝手の話じゃないか」
「勝手に謝って終わりにする気か、許さないよ」と怒っています。
相楽は続けて話しました。
「許されるとは思っていないが、謝るしかなかった」
「許してほしくて謝っているわけではない」
「本当にすまなかった」
「みんな、本当にすまなかった」
「俺はもっとひどかった」
「こいつと一緒に楽しくやればそれで良いと思っていた」
「もっと自分勝手で最低の屑だ、すまない」
「ここで謝らなかったら一生後悔する気がした」
「本当にすまない」
そう言って土下座をする迫田。
相楽は驚きながら見つめています。
向坂は「俺も相楽と一緒にひどいことをした、本当に申し訳ない」と言い土下座します。
瓜生も「俺もそうだ、本当に申し訳ない」と言い土下座しました。
静まり返る教室で東風谷がいきなり立ち上がります。
「私も勝手に想像して疑ってごめんなさい」
そう言って頭を下げました。
すると阿久津も「私も同じだ、ごめんなさい」と頭を下げます。
そして貴島や月野も立ち上がり「ごめんなさい」と頭を下げるのでした。
神楽が「俺はやっぱり許せないが、相楽が覚悟をしたのはわかった」
「ずるいなんて言って悪かった」と言って頭を下げました。
里奈は話し始めます。
「皆さんが今この教室の本当をどう受け止めるかは自由だ」
「許す許さないはそれぞれあっても良い、大事なのは考え続けることである」
そして相楽の肩を抱き、里奈は続けます。
「あなたにはもう1人謝りたい人がいるはずだ」
里奈の言葉に涙を流す相楽。
鵜久森宅にて
鵜久森宅を訪れる相楽と里奈。
何も言えない相楽に美雪は話し始めます。
「ごめんなさい、本当はあなたの事は良く知っている」
「保護者の間にも何となく噂は回っていた」
それを聞き、美雪は話し始めます。
「最近は娘があなたの名前を口にすることはなかったが、昔に1度相楽の話を聞いたことがある」
「同じ学年に相楽って言う皆が注目している人物がいる」
「人をひきつけるオーラがあるし、同じクラスになったら友達になれるかなって」
「ずっとあなたの事を凄い同級生だって自慢していた」
「もしかしたら2人が友達なることがどこかにあったのかも」
その言葉を聞き相楽は、鵜久森の仏壇の前に座ります。
「本気で謝りたいときにいないのはおかしい」
「なぁ、鵜久森、ごめんな、ごめんなさい」
号泣しながら何度も言う相楽。
そして泣きながら頭を下げます。
「許してくれるとは思わないが、ごめんなさい」
「聞こえてるか、聞いてくれているか」
「本当にごめん、本当にごめんなさい」
里奈は涙を流し、静かに聞いています。
美雪は複雑な表情を浮かべて相楽を見ていました。
迫田、瓜生、向坂は、浜岡の居場所を見つけました。
迫田は浜岡に尋ねます。
「何故、鵜久森が転落した日に学校にいたのか」
さて、浜岡はどう答えるのでしょうか。
今回は、鵜久森をいじめていた問題児グループのリーダーであった相楽中心の話でした。
星崎が、事件当日に浜岡が学校に侵入していた事を発見しそれを東風谷に話していましたね。
その話がクラス全員に広まり、浜岡と繋がっていた相楽が怪しいと疑われてしまいます。
憶測で相楽を疑う生徒に里奈は「真実は本人しかわからない」と憶測で判断しない事を話しますが、相楽への疑念は大きくなります。
迫田が里奈に相楽を助けて欲しいと言ったのは意外でした。
迫田と相楽は上辺だけの関係ではなく、仲良い友達だったんですね。
そして里奈は相楽に何度もアプローチして、相楽の本音を聞き出しました。
相楽は5年前にお母さんが亡くなったことがきっかけで、自分の弱さを隠すために周りを傷つけていたのでした。
相楽のやっていたことは許される事ではありませんが、本気の謝罪をする彼の姿に感動しましたよ!
そして迫田や向坂や瓜生も、相楽と一緒に謝罪するシーンは心が痛くなりました。
この出来事を通して、彼らの友情が深まったことでしょう。
そして最後に、鵜久森宅に出向き彼女の仏壇の前で向き合います。
相楽を演じる加藤清史郎さんの謝罪シーンで一番印象に残った場面です。
涙ながらに何度も謝罪の言葉を口にする相楽を、複雑そうな面持ちで見守る美雪の気持ちを考えると泣きそうでした。
相楽の疑いは晴れましたが、浜岡が誰の指示で学校に侵入したのか気になります!
今回、問題児グループの女子たちは沈黙したままだったので、来週に何か動きがあると予想します。
第9話ネタバレ
浜岡の告白
迫田達は浜岡に「鵜久森の事件に関わっているのか」と問います。
浜岡は「金払い良い生徒に頼まれてやった」と話しました。
瓜生は「相楽は違うって言っていたから嘘だ」と詰め寄りますが、浜岡は「もう1人いるだろう」と言います。
(迫田たちが浜岡の居場所を突き止めた)
(絶対あの事件の事が明るみになる)
(私たちはどうしたらいいのか)
西野は野辺、金澤達とのグループチャットを見て取り乱していました。
浜岡は同意し、「西野も状況が変わって困っているからと聞いたから手伝ってあげようと思った」
「形勢逆転する材料を集めに行く為に学校に侵入した」と話しました。
「それは知らないし、俺のせいじゃない」
浜岡はそう怒鳴り、椅子を蹴とばしました。
そして瓜生がこの出来事を里奈に話します。
里奈宅にて
里奈は自宅で連と話しています。
「浜岡は西野さんの名前を出したのか」
「その後、浜岡は逃げ出した」
連の言葉に同意しながら、里奈は続けます。
「浜岡は急に怒りだして逃げ出したって」
「瓜生は謝っていたが、今するべきことは危険を冒して誰かを捕まえる事ではないと話した」
「それに、生徒が危険な目に遭うのはもう嫌だから」
「でも瓜生の話を聞いて、私がひっかかってた部分の答えが出た気がする」
「あの日、鵜久森は自分の危険を顧みずたった1人であの場所へ向かった」
「その理由は何なのかずっと考えていた」
「そして今日、浜岡が形勢逆転する為の材料集めに来ていたって聞いた」
「それが本当なら鵜久森は、大切な何かを守るために1人で向かったのかも」
里奈の話を聞き、考え込む連は静かに言います。
「強すぎる子だったのかも」
「文化祭に行った時、その時鵜久森さんと会ったがずっと里奈の話を嬉しそうにしてくれてた」
「話している姿を見て、優しくて強くて誠実な子だと思った」
「自死をしようと選択してしまう子は、弱いわけではなくむしろ強すぎるんだと思う」
「迷惑かけないように全部自分で背負いこんでその選択をしてしまうのかも」
「だから里奈も弱くていいから」
その言葉に静かに同意する里奈。
翌日学校にて
2023年10月16日、鵜久森の母の美雪が学校を訪れました。
美雪は警察との捜査報告と、あの出来事が起きた場所に行きたい為に足を運んだようです。
教頭は「あの日、娘さんは立入禁止の策を超えてここに」と説明します。
美雪は話し始めます。
「やはりこの場所に来たら苦しい」
「本当に突然の事で想像すら出来なかった出来事だ」
「生徒が勇気を出して、一番苦しい場所に来てくれたから私も来ようと思った」
ここでチャイムが鳴り、里奈は美雪に「他の生徒と向き合って欲しい」と言われ、教室に急いで向かうのでした。
「誰か3人を見かけた人はいないか」と里奈が問うと、阿久津が「今日は休みかもしれない」と答えました。
里奈は瓜生に「先日の話を皆にしたのか」と問います。
瓜生は「その話はしていないが、浜岡を見つけた事は皆に伝えてしまった」と答えました。
東風谷は「憶測で判断したくないが、このタイミングで揃って休む事について話した」と言います。
一方、西野達は当てもなく街を歩いていました。
教頭が美雪に事件概要を説明しているとき、里奈から電話がかかってきました。
急いで教室に向かう教頭。
教頭は「落ち着いて、何をしようとしているのか」と生徒たちに問います。
蓬田は「先生は西野達を探しに行ったんだろ」と問います。
教頭は同意し、「先生に生徒たちが動揺しないようにしてほしいとお願いされた」と伝えます。
生徒たちは納得できない様子でしたが、「こんな時間に歩いていたら補導されるかもしれない」と教頭は続けました。
渡会は話します。
「先生は最悪が起こらないようにしている」
「もしかしたら鵜久森の事件の犯人が西野達かもしれない」
栖原も続けて話します。
「前に先生に言われた」
「誰かが危機に陥った時、そんな事ないよりそうかもしれないで動くべきだって」
「だから誰かを助ける為の憶測なら行動するべきなんじゃないか」
相楽が話します。
「俺が言うべきではないが、あの休校になった日皆考えたと思う」
「自分が何か行動していれば変わったかもって」
「今ここで何もしなかったら、鵜久森に申し訳ない」
「あいつの事があって、何かと真剣に向き合う事の大切さを知った」
生徒たちの思いを聞いた教頭は考えていました。
「今、手が空いている先生たちに捜索してもらう」
「そして、彼女たちが行きそうな場所をみんなで探してください」
「絶対に最悪が起きないようにしよう」
教頭は生徒たちが捜索する事に同意しました。
生徒たちは急いで探しに向かう所を、美雪は見守っています。
ボウリング場にて
夏穂と智美はボーリングに来ています。
そこで西野達を見つける智美。
生徒と里奈、先生達は懸命に西野達を探しています。
智美は電話で里奈に知らせました。
3人は暗い顔つきで歩いています。
西野は「カラオケ、ボウリング、他にしたいことある?」と聞きます。
金澤と野辺は答えず「あとは何があるだろう」と西野は呟きました。
野辺は立ち止まり、「私たちの楽しいってそれぐらいしかなかったんだ」
「そんな事の為に私たちは」そう言って泣き始めます。
西野は「そろそろケリをつけに行こう」と言い、あるマンションを見つめました。
自殺しようとする3人
西野達は並んで屋上に立っています。
下を眺めて強張った表情を浮かべる3人。
金澤は「本当にこれしかないのか」そう呟きます。
野辺は話します。
「バレたからしょうがない」
「これから警察にも話して親にも迷惑をかけて、そんな未来は私は怖いから」
その言葉に涙を流す2人。
西野は「やっぱり出来ない、怖い」と呟きました。
そこに月野達がやって来ます。
「こんな事はやめて」と話す貴島。
急いでクラスの皆に西野達が見つかった事を報告します。
「今クラス全員があなたたちを探している」と答える貴島。
「やめて止まって」と制止されました。
月野は話し始めます。
「見つけたのが私たちでごめん」
「本当は先生か、仲良い人に見つけて欲しかったよね」
「震えが止まらないし、何を言ったら良いかわからない」
「でも、3人が今しようとしていることはダメだ」
貴島は続けます。
月野は再び話します。
「あなたたちが見ている人だけが考えているわけではない」
「あなたたちを知っている人は絶対に傷つくから」
穂積は涙ながらに言います。
野辺は「でもこのままじゃ一生」と言いかけますが、月野が遮ります。
「一生なんて気にできない」
「あなたたちを一生気にできない」
「こんな事するって事は、あの事件は3人の仕業だって思っている」
「だからひどいと思うし、許せないと怒っている」
「あなた達を憎み続ける程出来た人間ではない」
「きれいごとじゃないし、私はきれいな人間じゃないって自覚している」
「こんな事を言えるのは、あなたたちに深く関わっていない私だから言えること」
「だから何があっても一生忘れないで欲しい」
西野は力なく「じゃあどうしたら良い」
「この責任の取り方以外どうしたら」と呟きます。
そう言って東風谷たちが走ってきました。
「あの時、鵜久森さんがどんな顔をしてその最後を迎えたのか知りたい人がいる」
「その人達に明らかにせず、一生を終えようとするのはそれこそ一生の罪だから」
阿久津も「どうかこんな終わり方をしないで」と言います。
そして東風谷は「私たちの教室に帰ろう」と3人を諭しました。
教室にて
西野達を連れて、東風谷達が戻ってきました。
里奈は「皆さん席に着いて」と促します。
里奈は西野達に言いました。
「あなたがどんな事を背負おうとあの選択をしては絶対にいけない」
「あなたたちに聞きたいことや話したいことはたくさんあるが、教室内で話し合って欲しい」
「これは皆にとって大事な出来事だから」
そして里奈は教室の端に腰掛けました。
藤原は最初に話し始めます。
「最近、鵜久森の事もあって人が死ぬことを考えてしまう」
「それがすごく怖くてたまらない」
「だからお前たちが平然とやってのけたのが信じられない」
「お前らが最悪の選択を選ぼうとしたのは、鵜久森をそうさせたからか?」
生徒たちの視線が3人に集中しました。
西野は立ち上がり「この2人は関係ない、それだけは言わせてほしい」と発言します。
金澤と野辺は止めますが「言い訳に聞こえると思うが、私はそんなつもりじゃなかった」と泣きながら訴える西野。
西野は話し始めました。
「浜岡から突然話しかけられたのが事の発端」
「お前最近学校楽しくないんだろって言われた」
「それでお金さえ払えばひっくり返せると誘われた」
「私はこの教室が変わって自分が居場所を失いそうで怖かった」
「そして浜岡に依頼した」
「浜岡、担任を陥れる為に学校にカメラを仕掛けた」
「そしたら浜岡から連絡が取れて面白い映像が撮れたと聞いた」
「それは鵜久森と東風谷がある秘密を話している所だった」
「そして浜岡は鵜久森の存在に目をつけた」
「それでこの映像を使って状況を変えてこいと浜岡に言われた」
「そこからは2人に協力してもらい、鵜久森に手紙を出した」
「東風谷とのことをバラされたくなければ、放課後新校舎の吹き抜けに来ること」
「それから2人に見張ってもらって、あの場所で鵜久森を待った」
「鵜久森は1人であの場所に来て」
東風谷は立ち上がり「答えて」と西野に強く言います。
「鵜久森はたった1人であの場所に来た」
「私は東風谷と化学準備室で話していた所を撮っていた」
「あんたは調子に乗っているから大人しくして欲しくて」
「鵜久森は調子に乗ることの何が悪いって言ってた」
「あなたは何がしたいと聞かれて、私は高校生活を楽しく過ごしたいだけと言った」
「あんたが邪魔するからこんな秘密をネタにしなきゃいけないと言った」
「すると鵜久森は、それを秘密だと思っていないと言った」
「鵜久森はあの日東風谷と話したことに恥ずかしい事は一つもないと話した」
「私は何故ここに来たのかと尋ねた」
「鵜久森にそれはあなたを変える為だと言い、最近おかしいと言われた」
「鵜久森に誰かを傷つけて何が楽しいのかと聞かれた」
「私はその言葉にうろたえた」
「返す言葉もなかった」
「私はこのデータをみんなに見られても良いのかと鵜久森に言った」
「あんたが良くても東風谷は嫌がるんじゃないの」
「鵜久森はあなたみたいな人が少し考えを変えれば、私みたいな人たちがもっと前を向けるのに」
「私は最後までなりたい自分のために生きる」
「2023年10月4日、今日はあなたが誰かを傷つける日じゃない」
「あなたが人を傷つけるのを止める日に変えて見せる」
「鵜久森はそう話して、データを取り返そうと向かってきた」
「私たちは揉み合いになり、鵜久森は転落してしまった」
「その後3人で夢中で走って逃げた」
「でも、落ちていった鵜久森の顔が頭から離れなかった」
「これがバレたら2人に迷惑がかかるかもと思って言い出せなかった」
「これだけは言わせて、私は鵜久森がこんな事になるなんて望んでなかった」
「本当にそんなつもりじゃなかった」
そう話して泣き崩れる西野。
それを聞いた里奈は「ふざけるな」と呟き、西野の所へ行って彼女の両手を掴みます。
「逃げるなよ」
「クラスメイトが命を失ったのに、そんなつもりじゃなかったの言葉で逃げられる訳ない」
「あなたたちが人を区別し、見下し傷つけ続けた日々の行いが積み重なって起きた事だ」
「鵜久森さんが命を燃やして変えようとしていたのに」
「まだそうやって逃げようとする事を私絶対に許さない」
「ここにいる皆さんにもお願いがある」
「彼女たちだけではなく全ての人に起こりうること」
「他愛もない会話の中で、ほんのわずかな想像力の欠如で、人は他人の心を痛めつけることもある」
「たった1度の事だけでも、相手に大きな傷を負わせてしまう」
「西野さん、この2人は関係ない?浜岡に言われたから?」
「初めに出てくる言葉が、なぜそれなのか」
「この3人で鵜久森を貶めようとした事に対する反省の言葉はないのか」
「自分の周りの空気が変わることを嫌い、あなたは達は彼女に簡単に卑劣な言葉を浴びせた」
「その時とあなた達は何も変わっていない」
「自分を守るために人を傷つける事が当たり前になっている」
「それは、鵜久森さんが既に伝えているはず」と答えました。
「彼女の顔や言葉をちゃんと思い出せば、この過ちを償う方法を考え生きて変わる事だとあの日彼女が伝えたと思う」
里奈の言葉に涙が止まらない3人。
野辺は話します。
「償いたいけどもう鵜久森はいない」
「いない人にどう償うのか」
里奈は「償うべき人はいる、残された人だ」と答えました。
「それは私には答えられない」
「それを伝えられるのは私やここにいる生徒ではないから」
里奈がそう答えると、教室のドアが開き美雪が入ってきました。
それを聞いて一斉に向き直る生徒たち。
「教頭先生に映像を見せて貰っていて、これまでの話は聞いていた」
「それで私も伝えるべきことを伝えに来た」
美雪の言葉に3人は顔を上げました。
「自分の娘を失った時、とても悲しかったから」
「だから絶対選ばないで欲しい」
「そして、どう生きるかの問いにも答えることはできない」
「申し訳ないが私はこの出来事を許すことができない」
「忘れることも出来ないが、あの子と同じように命を失って欲しいとは思わない」
「あの子の分まで生きて欲しいとも言えない」
「だってあの子とあなた達は違うから」
「私の願いを1つだけ言うなら、あの子の事を忘れないで欲しい」
「あの子が最後に何を伝えようとしたのか、あなたたちが腹が立つくらい楽しそうにしていたあの子の姿を忘れないで」
「ある日こっそり泣いている娘の姿を見て、大丈夫?と声をかけた」
「しかし娘は大丈夫だと答えた」
「私はその夜ずっと涙が止まらなかった」
「ふとその時の事を思い出してしまう」
「だから、一生懸命あの子を忘れないで」
「たった1つそれだけは忘れないで」
美雪の言葉を聞いて西野は答えます。
「わかりました」
「私は絶対に忘れません」
そう言って再び3人は頭を下げ続けるのでした。
その後の3人
里奈と西野達は警察署に向かって歩いています。
そこに江波が走ってきました。
「これからどうするの」
江波の問いに里奈は、「これから3人で警察へ説明に行く」と答えます。
江波は話し始めます。
「3人にどうしても聞きたいことがあった」
「私たち何があってもずっと友達だよね」
江波の言葉に涙を流す西野達。
数日後
鵜久森に起きてしまった出来事の真相は明らかになり、教室は日常を取り戻しつつありました。
里奈にとって生涯忘れることの出来ない2学期であり、大きな悲しみを抱きながら進んで行きます。
浜岡はとある雀荘で、麻雀を賭けて稼いでいるようです。
そこに突然、相楽が現れました。
「探したよ、ずいぶん遠くまで逃げたな」
「初めて親父に頼み事をして、お前の悪事を全部親父にチクって貰った」
「1つ聞きたいことがある」
「西野が困った状況になってるって言ってきたのは誰だ」
里奈は自室でパソコンを開いています。
これから約半年、私はあの人の事を考え続ける事になるのです。
鵜久森と揉み合っていたのは西野でした。
しかし、鵜久森は突き落とされたのではなく、揉み合いの末誤って転落してしまったのです。
やっぱり浜岡は実行犯ではなく、裏で人を操る悪党でしたね。
東風谷と鵜久森が話している映像をネタに鵜久森を脅した西野。
ですが、鵜久森は脅しには屈せず、強い心を持って西野達を変えようとします。
鵜久森は西野達にイジメられて散々嫌な思いをしたのに、彼女たちを変えてあげたいと思う心を持っていてすごいですよね。
激しく揉み合い転落してしまった鵜久森を、西野達が救助していたら鵜久森は助かっていたかもしれません。
そう思うと、いかに西野達がひどい事をしたかと実感できます。
西野達が屋上で自殺を図ろうとしている場面はとてもハラハラドキドキしました。
飛び降りなくて本当によかったです!
そして鵜久森の母の美雪が、西野達に話すシーンは感動しました。
怒りの感情をぶつけたい西野達に、静かに厳しい言葉を投げかけるシーンは吉田羊さんの演技も相まってすごかったですよ。
それから、最後に相楽が浜岡に西野の事を知らせた人物は誰かと聞いていました。
おそらくその人物こそが里奈を突き落とした犯人だと予想します。
次回で最終回を迎えますが、里奈は2周目も突き落とされて亡くなってしまうのか、それとも生存してハッピーエンドを迎えるのか、気になって待ち遠しいです!
最高の教師の最終回結末予想と考察
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時を遡り全力で生徒に向き合った教師がどのような最終回を迎えるのか、考察してみました!
生徒にとって最高の教師として卒業式を迎える最終回!?
ハッピーエンドとしてはこの結末になるのではないかと予想します。
時を遡る前、生徒に寄り添うことをしてこなかった教師の九条里奈はその生徒たちの誰かに突き落とされてしまう運命です。
時を遡った後は文字通り『命がけ』で生徒に寄り添い、向き合っていきます。
なので生徒の誰からも恨まれることはなく、無事に卒業式を迎え、旅立つ生徒を送ることが出来るでしょう。
担任生徒に寄り添っても結末は変わらない!?
時を遡った九条里奈は全力で生徒に向き合っていきます。
ですが、自分を突き落とした生徒がどのような理由で殺害しようと行動したのかわからない以上、全力で生徒に向き合う教育が正解とは限りません。
もしかすると全く別の問題が隠れていて、それが理由だとしたら九条里奈は同じ運命を辿る可能性もあります。
「最高の教師」は完全オリジナル脚本となっているのでネタバレや原作はありません。
ですが物語がどのような最終回を迎え、1度生徒に殺された教師は時を遡った先でどのような結末を目の当たりにするのか気になりますよね!
ネット上でも考察をしている人がおり、これからどんどん増えそうです。
「最高の教師 1年後、私は生徒に◾️された」って元々"殺される"予定だったけどタイムスリップ?して生徒と向き合った結果"愛された"に変わるってことでおけ??#最高の教師
— のんすけの眉上 (@JNST_JSMN) May 18, 2023
犯人は誰?
九条里奈に恨みを持つ生徒の犯行という可能性が高い!
「最高の教師」はネタバレや原作がないので、犯人に関する情報はまだわかりません。
が、早速犯人が誰かについて考察合戦が始まっていますね。
最初の予想では
鵜久森叶は時を遡る前、クラス全員からイジメの標的にされる不遇な生徒です。
担任の九条里奈は生徒に寄り添うことをしなかったので、叶は1学期で不登校になってしまっていました。
叶はイジメを見てみぬふりをし、助けてくれなかった担任の九条を恨んでいた可能性もあります。
そのことから鵜久森叶は犯人である可能性もあるといえますね。
もうこれで考察も波乱の予感!
鵜久森叶が自殺?してしまうのであれば、卒業式に九条里奈を突き落とすことはできないはずなので
- 鵜久森叶に関わる誰か?友達や家族?
- または全く違う生徒?
- 生徒ではなく同僚の先生?
などなどの可能性も出てきました。
詳細は最高の教師の犯人は誰か考察!里奈を突き落としたのはどの生徒なのか予想の記事でがっつり考察していますので、ぜひこちらもあわせてご覧くださいね。
【最高の教師】原作ネタバレと最終回結末まとめ
「最高の教師」のまとめ
- 原作は無い完全オリジナル脚本
- 主要キャストは松岡茉優さんと芦田愛菜さん!
- 「最高の教師」の意味は生徒にとっての最高の教師!?
- 犯人は鵜久森叶の可能性!
その他、どんな結末の最終回を迎えるのかの考察もご紹介しました。
各話ごとのあらすじやネタバレも随時更新していきます!
監督やプロデューサー、そして脚本も、あの「3年A組-今から皆さんは、人質です-」を手掛けた方々だけあってストーリーはとてもスリルのあるものになりそうです。
九条里奈が時を遡り生徒に全力で向き合った結果、時を遡る前とどのように変わるのか。
そしてどんな結末を迎えるのか、原作やネタバレのない「最高の教師」は1話ごとに予想するのも面白そうですね♪
ストーリーが進むにつれて出てくる色々な情報がますます楽しみです!