建築も楽しめる全国の美術館18選。アートを鑑賞するように建築をめぐる旅へ♪ | ことりっぷ
今度の旅は、アートな美術館を訪れてみませんか?館内の展示だけでなく、建物自体がアートになっているものも多く、見どころもたくさん。気になる美術館を見つけてくださいね。
歴史的建造物を利用した館内に、ステンドグラスやガラス工芸品、洋画・日本画など数々のアート作品を有する小樽芸術村。「旧三井銀行小樽支店」、「似鳥美術館」、「ステンドグラス美術館」の3つの施設からなる芸術村です。それぞれの建物は歴史的建造物を利用しており、名建築物の風合いと貴重な美術品を同時に堪能できます。数々の美しい作品にうっとりとするひとときはいかが?
「アートによるまちづくり」を進める青森県十和田市にある十和田市現代美術館。世界的に活躍するアーティストの現代アートが常設展示されています。屋内の展示室だけでなく、中庭や廊下、屋外などにも作品が展示され、まるで空間全体が体験型のインスタレーションのよう。美術館の向かいに広がる「アート広場」では、ユニークなパブリックアートに触れることもできます。
伊香保温泉のメインストリート、石段街から車で5分のところにある美術館「原美術館 ARC」。草間彌生や奈良美智、宮島達男、森村泰昌など1950年代から現代の若手作家までの現代美術を楽しめるほか、開催中の展覧会をイメージしたケーキをいただける見晴らし抜群のカフェもあります。伊香保温泉がてら、ぜひ立ち寄ってみて。
緑豊かな木場公園内に位置する現代アートに特化した「東京都現代美術館」。
約5500点の収蔵作品を生かし、絵画、彫刻、ファッション、建築、デザインなど幅広い展覧会を開催しています。2019年のリニューアルで美術館の回廊動線が整備され、好きな順路で回ることができるように。美術館の至るところには常設展示の彫刻作品が点在しており、中庭にも自由に出ることができます。特にアートの知識がなくても、シンプルに体感できるのが、現代アートの醍醐味のひとつ。気になった作品があったら、立ち止まってゆっくり眺めてみましょう。
JR両国駅から歩いて約10分。お蕎麦屋さんや甘味どころ、相撲部屋などが点在し、江戸情緒がほんのり残る界隈をぬけると、ひと際目立つ、スタイリッシュな建物「すみだ北斎美術館」があらわれます。
ゴッホやモネの絵、ドビュッシーの音楽にも影響を与えた、世界的に有名な浮世絵師・葛飾北斎。90年の生涯の大半を東京・墨田区で過ごした北斎の、生誕地ゆかりの土地にできたこちらの新しい美術館では、北斎の美しい絵に触れながら、江戸の下町の粋な暮らしに想いを馳せ、北斎を身近に感じることができますよ。
長安寺から箱根登山バスで5分、徒歩でも15分ほどの「箱根ガラスの森美術館」。15~19世紀のヴェネチアングラスと現代のガラス作品を展示する美術館です。館内もさることながら、大涌谷を一望する庭園に咲く季節の花々や、屋外展示のガラスアートの美しさも魅力。箱根ならではの大自然との競演にうっとり。タイムトリップ気分で楽しみましょう。
国内外のさまざまな絵本や原画がそろう、山梨県北杜市小淵沢町にある絵本専門の「小淵沢絵本美術館」。スタッフがセレクトした絵本などがずらりと並んでおり、絵本やオリジナルグッズが購入できるショップコーナーもあります。広々とした草原を目前にしたメルヘンな空間で、童心に返って心ゆくまで絵本の世界に浸りませんか。
京都・岡崎の地に、昭和8(1933)年のオープン以来、京都の人たちに愛され続ける美術館があります。「京都市美術館」は90年ほど続く美術館で、その本館は日本の公立美術館の中でもっとも古い建築。2020年にリニューアルをしており、ノスタルジックな気分を味わえる、レトロで「新しい」美術館です。
美術館や博物館など、アートにまつわる施設が点在する京都屈指の文化ゾーンとも言えるエリア・岡崎。この地に、京都の伝統産業を存分に楽しめるスポット「京都伝統産業ミュージアム」があります。今年リニューアルしたばかりのミュージアムを早速訪ねてみました。
大阪の中心部にある、堂島川と土佐堀川に囲まれた中之島エリア。かつて水運に支えられ発展してきた水の都のシンボルゾーンには、美術館や歴史的建造物などが集中し、大阪の文化・芸術シーンを牽引してきました。2022年2月には、新たなアイコンとして「大阪中之島美術館」が誕生。国内外の貴重なコレクションや建築など、さまざまな観点から注目を集め続けています。
金沢市の中心部に2020年6月に開館した私設現代アート美術館「KAMU kanazawa(カム カナザワ)」。中核となる施設〈KAMU Center〉を含め複数カ所、徒歩圏内に展示スペースを点在させ歩いて街を巡りアートを楽しむ美術館です。
注目は、螺旋階段を横倒しにしたような造形の作品「INFINITE STAIRCASE」。鑑賞者が作品の中に入って楽しめる体験型のインスタレーション作品です。幅約3.5m奥行き約7m高さ約3mの作品の中に入ると、螺旋階段の吹き抜けを上から覗き込んでいるような錯覚と空間が拡張される仕掛けに驚きを感じずにはいられません。
徳島県・鳴門市の鳴門公園内にある、日本最大級の常設展示スペースを誇る美術館「大塚国際美術館」は、陶板で原寸大に再現された西洋名画が、1000点以上集まる世界初の陶板名画美術館です。その鑑賞ルートはなんと約4km。中でも空間をまるごと再現したダイナミックな展示は世界を旅しているような感覚になりますよ。
広島県と愛媛県を結ぶしまなみ海道の中央部に位置する大三島。ここには、現代日本画を収蔵展示する「大三島美術館」と、瀬戸内海をバックに現代的なアート作品を展示する別館「ところミュージアム大三島」があります。のどかな自然の中に佇む2つのミュージアムを訪ねてみましょう。
リニューアルした「福岡市美術館」では、ダリやミロなど世界の巨匠や九州出身画家の作品、古美術のほか、旧福岡藩主黒田家の美術品を収蔵。美術情報コーナーでは、蔵書や所蔵品についての情報や美術全集などの図書を閲覧できます。
瀬戸内海に浮かぶ生口島と高根島は、島内に「島ごと美術館」と称する、17の野外作品が点在するアートな島。海辺や町なか、小学校の中庭など、作家自身が設置場所を選び、その場所をイメージして造られたアート作品が展示されています。豊かな島の自然に溶け込む、多彩なオブジェを探してみましょう。
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いかがでしたか?今回は、過去に「ことりっぷWEB」で紹介したスポットの中から、建築も楽しめる美術館をまとめてご紹介しました。期間限定の展示や開館時間などは最新の情報をご確認のうえ、おでかけくださいね。