トランプ氏が北朝鮮に歩み寄り
核保有容認懸念も
【けさ知っておきたいNEWS】
グッド!モーニング「けさ知っておきたいNEWS」のコーナーで解説されたNEWS内容をご紹介しています。
この解説のあと「けさ知っておきたいNEWS検定」が出題されます。
北朝鮮をめぐる緊張が高まっています。
朝鮮中央通信によりますと、金正恩総書記の妹・金与正氏は、日本が再び軍事化を進めていると主張し、「日本が間違った選択をすれば、即座に生存不可能なせん滅的猛攻撃を受ける」と強い言葉でけん制しました。
北朝鮮は今月すでに3回、日本海に向けて弾道ミサイルを発射しています。
一方で、北朝鮮に歩み寄る姿勢を見せているのが、アメリカのトランプ大統領です。
トランプ大統領は金正恩総書記との良好な関係を理由に、米韓合同軍事演習を大幅に縮小するよう指示しました。
当初は11日間行われる予定だった演習は、後半部分がキャンセルされ、最初の5日間のみで終了しました。
トランプ大統領が
金正恩氏との会談に意欲
さらにトランプ大統領は、記者から年内に北朝鮮との首脳会談の予定があるか問われた際、「金正恩総書記と会うつもりだ」と発言しました。
突然の発言だったこともあり、国際社会に大きな驚きを与えました。
同じ日に、トランプ大統領は「北朝鮮は57発もの強力な核兵器を持っている」とも述べました。
これも非常に異例の発言です。
なぜなら、アメリカはこれまで北朝鮮を正式な核保有国とは認めず、非核化を求める立場を取り続けてきたからです。
北朝鮮は旧ソ連に技術者を派遣し、支援を受けながら核開発を始めました。
2005年には核保有を公式に宣言し、翌年には北部の豊渓里で初の地下核実験を行いました。
それ以降、国際社会から厳しい批判を受けながらも、20年にわたって核開発を進めてきました。
アメリカが核保有を認めるかが焦点に
アメリカは長年、北朝鮮の核保有を認めず、経済制裁などで圧力をかけてきました。
そのため、トランプ大統領が北朝鮮の核弾頭数にまで触れたことは、これまでの立場から見ると大きな変化にも見えます。
北朝鮮政治に詳しい専門家は、米朝首脳会談の開催には、北朝鮮側の思惑があると指摘しています。
北朝鮮としては、これまでアメリカが認めてこなかった「核保有国」という立場を、公式に認めさせたい可能性があるというのです。
もしアメリカが北朝鮮を核保有国として認めれば、北朝鮮にとっては大きな外交的勝利になります。
これまで核放棄を求められてきた立場から、アメリカのお墨付きを得て核開発を続けられる立場へと変わる可能性があるからです。
日本への影響は大きい
アメリカが北朝鮮の核保有を容認した場合、日本への影響も避けられません。
アメリカは、自国本土に届くICBM=大陸間弾道ミサイルの開発には制限を求める可能性があります。
しかし、日本に届く中短距離ミサイルについては、黙認するのではないかという懸念があります。
そうなれば、日本は北朝鮮の核とミサイルの脅威に、より直接的にさらされることになります。
さらに、アメリカが北朝鮮の核保有を認める流れになれば、日本も同盟国としてその判断に追従せざるを得ない状況になる可能性があると専門家は見ています。
日本にとって、これは非常に難しい問題です。北朝鮮の核を容認することは、日本の安全保障に直結します。一方で、アメリカとの同盟関係をどう維持するのかという課題もあります。
核ドミノへの懸念も
もう一つ懸念されているのが、世界的な「核ドミノ」です。
もし北朝鮮の核保有が容認されれば、他の国々も「自国も核を持つべきだ」と考える可能性があります。
一国の核保有を認めることが、周辺国や他の地域へ連鎖する恐れがあるのです。
世界の核不拡散体制が揺らげば、国際秩序にも大きな影響を与えます。
日本は世界で唯一の戦争被爆国です。
だからこそ、核兵器をめぐる国際社会の動きに対して、どのような立場を取るのかが問われます。
きょうのNEWS解説まとめ
北朝鮮は日本に対して強い言葉でけん制し、弾道ミサイル発射も続けています。
一方で、トランプ大統領は金正恩総書記との会談に意欲を示し、米韓合同軍事演習も縮小しました。
特に注目されるのは、トランプ大統領が北朝鮮の核弾頭数に言及したことです。
アメリカが北朝鮮を核保有国として認めるのかどうかは、今後の米朝関係だけでなく、日本の安全保障にも大きく関わります。
北朝鮮の核をめぐる動きは、日本にとって決して遠い話ではありません。
世界で唯一の戦争被爆国として、日本がどのような姿勢を示していくのか、私たち一人ひとりも考えていく必要があります。
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