きょう登録の見通し
「飛鳥・藤原の宮都」世界遺産へ
【GOOD!いちおし】
グッド!モーニング「Good!いちおし」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
「飛鳥・藤原の宮都」世界遺産へ日本の新たな世界遺産が誕生へ。
今日登録される見通しなの奈良「飛鳥・藤原の宮都」の魅力に迫りました。
今日登録の見通し「飛鳥・藤原の宮都」が世界遺産へ
1400年前の景観が今も息づく奈良・明日香村
奈良県明日香村と橿原市・桜井市にまたがる「飛鳥・藤原」が、世界文化遺産への登録見通しとなりました。
石舞台古墳や高松塚古墳など19の構成資産からなるこの地域は、日本という国の形が生まれた場所です。
その魅力と、景観を守り続けてきた人々の努力を紹介します。
蘇我馬子の墓から乙巳の変の現場まで
飛鳥が日本の原点である理由
奈良駅から電車で約1時間、人口およそ5000人の明日香村に広がる飛鳥の地は、7世紀に日本という国が形作られた場所です。
構成資産のひとつ・石舞台古墳は、7世紀初頭の権力者・蘇我馬子の墓とされています。
日本最大級の石室は長さ19m、使われた石の総重量は2300トン。
千数百年もの間この状態で残っており、当時の最先端技術の高さを今に伝えています。
江戸時代の絵図にも巨大な石を見上げる人々が描かれており、古くから観光の名所だったのかもしれません。
この石舞台のすぐ近くでは、645年に歴史を大きく動かした「乙巳の変」が起きました。
この政変をきっかけに「大化の改新」と呼ばれる政治改革が進み、日本という称号や天皇という呼び方が生まれたのもこの飛鳥の地です。
また、キトラ古墳には東アジア最古の本格的な天文図が描かれており、「飛鳥美人」として親しまれる壁画が見つかった高松塚古墳など、当時の中国大陸や朝鮮半島との活発な交流を示す遺産が今も残っています。
日本初の本格的な寺院「飛鳥寺」の建設には、朝鮮半島から技術者が渡ってきたといいます。
水田が遺跡を守る
地域住民が1400年の景観を守り続けてきた
飛鳥の世界遺産登録を特別にしているのは、そびえ立つ建築物や派手なモニュメントではなく、1400年前と変わらない日本の原風景とともに遺跡が今も残っているという点です。
その景観を守ってきたのは、地域住民の長年にわたる努力です。
周辺には多くの遺構が地下に眠っていますが、発掘調査が行われるのは秋の米の収穫が終わってから。
水田や畑の維持管理を続けることが景観の保全につながるとともに、地下の遺構を守ることにもなっています。
さらに大きな役割を果たしたのが、1980年に施行された通称「明日香法」です。
村全域を特別保存地区として、建物の高さは10mまで、壁は白、屋根には瓦を葺くことなど、細かな景観規制が定められています。
この規制は小学校のやコンビニにも適用されており、村全体で統一感ある景観が守られてきました。
次の世代へ受け継ぐ
中学生ガイドと課題
世界遺産登録による経済効果は約50億円とも試算されており、地域のさらなる活性化が期待されます。
一方でオーバーツーリズムなどの課題も残っています。
こうした中、橿原市内の中学生が地域の歴史や英会話を学んでボランティアガイドを担う取り組みも始まっています。
「地元の魅力を伝え、大人になっても自分の子どもたちに伝え続けてほしい」という思いが込められた活動で、飛鳥の文化は確実に次の世代へと受け継がれつつあります。
なお、飛鳥時代には日本初の貨幣「富本銭」も誕生しています。
天武天皇の時代に鋳造されたこの銅銭が、後に全国的に流通した和同開珎へとつながっていきます。
日本という国の形が生まれたこの地を、ぜひ一度訪れてみてください。
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