<亡き夫の裏切り……>「愛する息子に会いたい!」奇跡が……起きた!【第8話まんが:義母の気持ち】 | ママスタセレクト
前回からの続き。私たち夫婦にはマサシというひとり息子がいました。大切に育ててきたマサシが大人になり、ハルカちゃんというお嫁さんを連れてきてくれたときは本当に嬉しかったです。2人の孫にも恵まれ、私たちは幸せな日々を過ごしていました。しかしマサシは持病が悪化して私たちよりも早くこの世を去ってしまったのです。しかも葬儀の場で、生前不倫をしていた事実まであらわになってしまいました。再びマサシの不倫相手「永野エミコ」が現れたのはその半年後のこと。残されたハルカちゃんと孫たちをこれから精一杯支えていこうと思っていた矢先のことでした。
半年ぶりにみる永野エミコのお腹は、大きく膨らんでいました。「お葬式のあとに……妊娠が分かったんです。いま、8か月です」「何言ってんの……!?」動揺する私に彼女ははっきり言いました。「マサシさんの子どもです……」
私はすぐさま彼女を追い返したのです。信じたくありませんでした。私にはハルカちゃんと孫たちがいる。この生活を何よりも大切にしていこうと思ったのです。そしてハルカちゃんと孫たちが近所に越してきてくれてからは、以前よりもいっそう賑やかになりました。ときおりマサシのことで気持ちが落ちてしまうハルカちゃんを支えるのも、私たちの仕事でした。
正直今でもマサシが不倫をしていただなんて信じられません。けれど永野エミコからは数々の証拠を突きつけられました。信じたくないけれどこれが事実であるのであれば、私たちができることはマサシの代わりにハルカちゃんを支え続けることだ。そう思っていました。けれど夜にマサシの子どもの頃のアルバムを眺めていると、自然に涙が溢れてきます。写真に写るマサシは、屈託のない笑顔がカワイイ男の子でした。
やっぱりどこまでいっても私にとってマサシは「息子」。ハルカちゃんに申し訳ないと思っているのに、どこかでマサシを憎むことができず、できるものならもう一度会いたいと思ってしまうのです。そんなとき、奇跡が起こるのです。永野エミコが連れてきた男の子は、マサシの幼い頃に瓜ふたつでした。マサキくんの笑顔に、幼い頃のマサシの面影が重なります。私は思わずマサキくんを抱きしめてしまったのです。
マサシが不倫をしていたなんて信じられませんでした。あの子は家族を裏切るようなことをする子ではありません。そう思いながらも意気消沈しているハルカちゃんを支えること以外に、私たち夫婦にできることはありませんでした。しかし愛するひとり息子を亡くしたショックは大きく、ときおりふとマサシに会いたくてたまらなくなるのです。そんなときに目の前に現れたのが、マサキくんでした。神様が「マサシに会いたい」という私の願いを叶えてくれたと思ったほど、マサキくんはマサシの幼い頃にソックリだったのです。
【第9話】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子